ザイオン・カーニバル(Zion carnival)
映画マトリックス・リローデットより
ここは地球の奥深くにあるザイオンの基地の岩穴だ。

集会ホールの洞窟は鍾乳洞の中のように溶けた岩が垂れ下がり、
灯火の間接照明が岩壁を照らす。

多くの人々がここに参集し、彼らの上部で
連続的に打たれるドラムの音が壁にこだまする。

白髪の議長がモーフィアスを紹介し、一段高いテラスから
モーフィアスが人々の前に現れる。

「ザイオンよ聞いてくれ!!」
Zion, Hear me !

「真実はみんなが聞いているとおりだ。
It is true what many of you have hard.

1)機械たちは軍を集結し、いまこの瞬間もこの町に近づきつつある。」
The machines have gathered an army, and as I speak that army is dreaming nearer to our home.

2)「われわれの前には困難な時が待ち構えている。」
Believe me, When I say we have a difficult time ahead of us.

3)「だが戦いに備えるなら、まず恐れに打ち勝つことだ。」
But if we are to be prepared for it, we must first shed our fear of it.

「いまこの私には恐れなど微塵もない。誰も信じないことを信じているからか?」
I stand here before you now truthfully unafraid. Why! Because I believe something you do not?

「違う!!」
No !

4)「何も恐れずここにいるのは、覚えているからだ。」
I stand here without fear because I remember.

「私を導いたのはまだ見ぬ未来ではなく、歩んできた道だということだ。」
I remember that I am here not because of the path that lies before me...
5)「我々は100年もの間、機械たちと戦ってきた。」
I remember that for 100 years we have fought these machines.

「奴らは軍を送り、我々を滅ぼそうとしてきた。」
I remember that for 100 years they have sent their armies to destroy us.

「一世紀に及ぶ戦いで一番大切なことは何か?」
And after a century of war I remember that which matters most:

6)「我々は生きている!!」
We are still here!

「今夜、敵に我々の思いを伝えよう。この洞窟を揺るがそう。」
Tonight, let us shake this cave.

「鉄と岩の集会場を揺さぶり、決意を轟かせよう。」
Tonight, let us tremble these halls of earth steel and stone.

「真っ赤に溶ける地球の核から暗黒の空にまで、今夜、奴らに思い知らせよう。」
Let us be heard from red core to black sky. Tonight let us make them remember .

7)「ここはザイオンだ。我々は決して恐れない。」
This is Zion and we are not afraid.

ザイオン・カーニバルの密教的解釈

岩で出来た集会場の入り口に走りこむ人の姿。
集会場の入り口は、縦に割れた女性性器の姿をしている。

そう 英語のマトリックスとは、密教の胎蔵世界。
母胎を象徴するコトバなのだ。

その集会場の岩の上に坊主頭のモーフィアスが立つ。

1)「機械たち」とは何を指して(象徴して)いるのだろう?

この場合の機械とは、彼らを支配しているコンピューターのことだ。
そのコンピュータの思考原則とは0・1・0・1・0・1・0・1・0・1・・・
二元論の分別智だ。

本当は分けられない・・すべてのものを分けて考えると、
そのような幻想世界が現れてしまう。

仏教ではコトバが幻想(マトリックス世界)を作るという。

2)真実はみんなが聞いているとおりだ。

人類と地球環境問題、テロ国家と自由主義諸国との戦い、
先進国(豊かな国)と途上国(貧しい国)の問題・・・
そしていまスピリチュアルな人々の間で語られている、2012年問題かもしれない。
・ ・・・我々の前には困難なときが待ち構えている。

3)恐れとは・・・死に対する恐れなのか・・・破壊に対する恐れなのか?

仏教では・・・もはやこの問題は解決している。
死は転生のきっかけに過ぎないし、破壊は人生につきものであるから
「諸行無常=変化しない出来事などない」と説明する。
変化したくないという保守的な思いが・・・執着を生むのだ。

自分という存在は、肉体に囚われた魂(意識体)だ。
光り輝く世界(浄土・ザイオン)からやってきた私たちは、
闇の世界(物質世界)に囚われているが、
その主体は魂(意識体)であることを憶えている。

ところが宗教性を失った世界では、このような考えは・・・誰も信じていない。

4)・・・では何をモーフィアスは憶えているのだろう?

彼は人類の歴史を覚えているのだ。

支配と被支配の歴史を。
支配者は人々を洗脳し、いまが一番素晴らしい時代だと思わせる。

とんでもない!!
奈良時代が、平安時代が、どれだけ豊かな時代だったか?
物はなくとも・・・時間はのどかに過ぎていったはずだ。
絶対時間と感覚時間は違う。
その当時は50歳までしか生きなかったとしても、
いまの100歳以上の時間感覚を体感できたのではないだろうか?

5)人類の歴史は、考える人(支配者)と、信じさせられている人(被支配者)の歴史だ。

自らが背中に射されているコードを抜き、情報を疑うことから始めないと、
支配者の洗脳に会い、おとし貶められてしまう。

仏教では、自らが考えることを智慧(光明)と呼び、
通常は眠っている(洗脳させられている)と考えている。
だから眠りから醒めた人をBuddha(目覚めた人=覚者)と呼ぶのだ。

6)「我々は生きている」の英文は「まだここにいる」。

「Be Here Now. 今ここにいる。」
このコトバこそ、すべての始まりだ。
過去は自分の印象に過ぎないし、未来の不安もあなたが創り出している幻想だ。

7)「ここはザイオンだ。」

ザイオンとは約束された土地・シオンを指す。
エルサレム市内の丘の名。シオニズム運動の象徴。
日本なら光り輝く苦しみのない土地、阿弥陀の浄土。
「我々は決して恐れない」

自分の認識のフィルターが変わると、すべては変化する。
この世の中は霊的成長の旅なのだ。
いつかは訪れる死に恐怖して、萎縮する必要はない。
死は再生(輪廻転生)の入り口に過ぎない。

まずは考えることだ。
そして真実を知ることで、恐れはなくなる。
いやでも先達(イエスや釈迦や空海)の言葉を信じることになる。

信じることが先に来るのではない。
智慧を得ること、情報を得ることが重要なのだ。
人は意識の成長と進化の旅をしている。

これを西欧社会では「グノーシス(叡智・覚り)を得る」・・・と言っている!!