沖縄ではウタキめぐりをしてしまったのですが。
ウタキ=御嶽=はどういうものかと言うと、本土にそれらしいものが無いので説明が難しいのですが、
祈りの為の聖域、祖先崇拝の場所、というもので、
ずばり子宮です(男子禁制のウタキも在り、それは子宮だからだと)。
建物のない神社という話もあります。
だけど、神社というよりは、やはり子宮の形を模した空間(神社が子宮というなら意味は同じですが)、
南方によくある子宮を模した墓の原形って感じでしょうか(沖縄では亀甲墓という。
台湾でも同じような形態の墓を見たことがある)。
そこにはシンボルは一切無く---宗教的なものにつきものな建物も意匠も偶像もなんにも---
(そういう意味では、全然脳味噌的じゃない。脳の巨大化=進化=によって、
人間はシンボルを操るようになるけど、そのシンボルが全然無い)場所がぽっかりあるだけです。
丸い空間を木々が取り囲み、火を焚く小さな祭壇が置いてあるのですが、
それも、用に耐えるだけの石片って感じのが左右にひとつずつ。
この左右にひとつずつというのには何か意味がありそうな気もします。
ここを『空間』と一言で言ってしまえば、そこは単なる何も無い空間におわってしまいそう。
でも、感覚を研ぎすまして感じれば、さまざまな情報、それも言葉や、意味化できないものが溢れているような感じです。
普通に流れる時間や存在する空間の中の圧力の変化を感じようとしなければ通り過ぎてしまう場所。
これは沖縄そのもの。
沖縄というのは、意識しなくてもこういう微細な感覚が研ぎすまされるところです。
亀甲墓というのは(ウタキそのものだと思いますが)妊婦が足を開いて出産する姿勢が『墓』の形になっています。
そして、まさしく子宮の入り口のところに霊廟の入り口があって、供物とか花を供えるのです。
で、その奥の子宮のところに死者を葬る。
亀甲墓
まさしく死と生は同等って感じです。すごいです。
ウタキはお墓ではないので、遺骸はありませんが、
もろもろの精霊や霊魂が集まる場所のような気がします。
そこに立てば、体が理解するでしょう。 ( by Leiko )