得度体験レポート

by 奉釋


早めに山内に着きたいと思っていたので、9月12日の夜、
仕事が終わった後、早朝に大阪に着く夜行バスにて大阪へ。

自分は関西行くときには夜行バスをよく使います。
寝ている間につくので時間を有効活用できますので。また費用も安い。
三列シートとかにするとかなり快適です(けちってよく四列にしますけど・笑)

13日朝、大阪に到着。

ちょっと歩いて、梅田サウナ・ニュージャパンへ。
プール風呂や大きいサウナ、様々な浴槽があって、
髭剃り、あかすりタオル、タオルなどもそろって50分まで630円という料金。

男性専用ですが、これもまた夜行で大阪に行ったときには
身体を綺麗にするみそぎに丁度良くて利用しています。

さっぱり身体を綺麗にしたら、まずは御堂筋線でなんば駅に。

駅の広告など見たら、高野山への割引キップもあるみたいで。
南海電鉄・なんば駅の特急券売り場で伺ってみたら、
丁寧に割引券のことを教えてくれて、発行してくれました。

往復運賃・2日間のバスのフリーパス・金剛峰寺や霊宝館等や、みやげ物屋等の割引券、
金剛峰寺のお茶の接待券などついて、割引きいて2780円!
随分とオトクでした。

電車の時間と発車ホームも案内してくれて、悠々と乗車いたしました。

と、まるで旅行ガイドブックみたいな文章になっていますが(笑)
これもまた参考になるかなと意図的に書いておきます。

高野山への道のり


思ったより遠かったなぁ。
特急じゃなくて急行だったのもありますが。

橋本までは快速運転でばんばん飛ばしていきますが。橋本から急な道を登る山岳列車になり。
九度山あたりから急な道を見ているのも面白くなっていきますが。結構な時間かかります。

そして、極楽橋にてケーブルカー。
ナナメな車内の下のほうに乗ったほうが、景色が良く見えます。

高野山駅に到着。

バスで金剛峰寺の方へ行くのに乗ります。(奥の院の方に行くバスもあるので注意。)
ケーブルの駅からすぐだろうと思ったら、意外や長い!
山の中のぐるぐるとした道を、バスがするすると抜けていくのは結構面白かったりします。

20分程度で金剛峰寺のバス停に到着しました。

小林先生たちと合流


やっとついた高野山。
右も左もわからないですが、正面が金剛峰寺なのは分かる。

朝ごはんを食べてなかったのもあり、とりあえず商店街の方に歩いていく。
商店街もまだ空いてるとこまばらですが、5分くらいぷらぷら歩いて、
銘菓「みろくの石」のお店をみつけました。

とりあえず一旦休憩、と、そこで店頭にならぶおいしそうなお菓子を何個か買いました。
「店内で食べますか?」と聞かれて、「え?食べれるの?」と。

「奥でゆっくり食べれますよ。ゆっくり食べて行ってください」と。
奥で、荷物をおろし、美味しいお茶を頂きながら、お菓子を頂く・・・

う!うまい!どのお菓子も、見た目素朴ながら、味はととてもとても上品で美味しい!

ちょっとした腹ごしらえもすんで。
とりあえず金剛峰寺あたりに戻ってみる。

目的地の常喜院がどこなのかわからない(汗)
金剛峰寺に一番近い宿坊のはずなんだけど・・・

看板見て、駐車場をぐるりとまわり・・・あ!あった。ほんとだ。一番近く。
なんで気づかなかった自分(笑)

常喜院到着は、かれこれ10時20分くらいになりました。

中に入り、宿坊の方にご挨拶。
仏様にと浅草で買ってきた雷おこしを渡して、部屋に案内してもらおうかとしたところで、
丁度良く小林先生と、前日から来ていらした一緒に得度する明源さんと合流しました。

部屋に荷物を置いて、小林先生の運転で、気功師の逆瀬川さんと一緒に
和装石橋に衣装を取りにいきました。

噂の和装石橋。
衣装を着せてもらって、サイズが合っているか確認。
大丈夫でした。

衣装を持って宿坊に戻ると、まんだらやで会って以来親しくしている梵智兄弟子と合流。
時間もあるし折角だから観光しようと、梵智兄弟子に運転していただいて、大門、金剛峰寺を観光。

金剛峰寺の中の石庭の美しさ、お茶の接待の広間の軸などが凄かったです。

戻って、小林先生と共に、商店街の食堂・丸万で食事。寿司定食を。
「寿司っていっても、まぐろとか出てくるわけじゃないからね」と(笑)。

はい、出てきたのはたしかに稲荷寿司と太巻き寿司のセットでした。

その後、まだ時間があるからと、自分は単独行動で小林先生もオススメの霊宝館拝観。
確かに、凄い仏像、曼荼羅など沢山で、物凄く面白かったです。
特別展示の孔雀明王も素晴らしかったです。

それから、まだ時間があるので伽藍を見てまわろうと思いましたが、
その伽藍入り口のそばに、「宝亀院」の看板を見つけたので参拝。
子供の頃に、一度親と泊まった事があります。記憶も殆どないですが。

お堂で霊水を頂きました。大変美味しかったです。

また、このお寺は、奥の院にて今も生きていらっしゃるといわれる弘法様に、
衣装を奉納しているお寺でもありまして。

その供養された衣類を小さく切った「御衣切(ごいきり)」というものを分けてくださるお寺で(800円)。
一つ受けてきました。

その後、伽藍を参拝して、常喜院に戻りました。
東京でお会いした一緒に得度の方々も沢山。


受戒・伽藍参拝


さて、みんなそろって、隣の大師教会へ。
『受戒』を受ける為です。

入り口の3Dのラインアートの曼荼羅が凄いねぇ!とみんなで感動しましたが。
時間になり、案内されて本堂の横の部屋へ。

大師様の肖像のろうそく以外は真っ暗の部屋で、入り口も閉じて真っ暗になったところで、
戒を頂きました。

終わったあと、伽藍参拝。
伽藍参拝の次第どおり、各お堂で般若心経や真言を唱えていきます。

        

それが終わり、自由時間となり、みんなで歩いて商店街で法具、数珠、袈裟など買ったり色々。

夕食



さて、常喜院に戻り、食事となります。

広間で、美味しい精進料理。
泡般若(ビール)も頂きながら、色々楽しく歓談。

しかし、ご飯が個別の小さいおひつに入ってるのですが、自分足りなくて。
「すいません。米余ってるひといますか?」と伺って、女性の方とかから頂きました。

故に、小林先生から「奉釈の釈は、しゃもじの『杓』の字なんじゃ?(笑)」なんて
後にネタにされることに(笑)

しかし、後から聞いたら、結構みんな男性陣米足りなかったけど、言い出せなかったらしいです。
ええ、今後の方は、恥ずかしがらずに言いましょう(笑)

食事の後、袈裟などのしつけの糸を切り、得度順にお盆に載せます。
一緒にたたみ方の練習もします。

その後、作法の練習を。
着物を着ると難しいということで、白衣だけ着て。
また、前の得度で数珠を落としたりもしたらしいので、落さないように練習。

その後は、色々マニアックな仏教・密教話で団欒。
その後風呂に入り就寝。

温泉ではないですが、山の水が混ざっているらしく。とても気持の良い風呂でした。

朝の勤行


朝、みんな5時くらいに起き出して。
自分もちょっとぐだぐだしながらも5時20分くらいに起きました。

身なりを整えて、5時45分には本堂へ。
朝の勤行。

理趣経等を読む、厳粛な勤行でした。

朝食


その後朝食。
また、「ご飯余ってる人」と頂きました。

「お米好きねぇ(笑)」と笑われましたが(笑)
にしても、朝ごはんもしっかり美味しかったなぁ。


丁子湯



その後、「丁子湯」につかります。

前に得度した方から「物凄い、飛び跳ねるほど熱かった」と、
ダチョウ倶楽部みたいな状態になると聞いていたので(笑)大丈夫かな?と不安でしたが。

身体をシャワーで流して、浸かった丁子湯はそんなに熱くなく。

丁子のにおいも殆どしなかったですが。
湯上りに確かに少しふんわり香りました。

とても気持の良い湯でした。

頭痛


さて・・・丁子湯に浸かったあたりから・・・実は、首が張って、すごく頭痛がしまして。
朝から張ってはいたのですが。たまらなく痛くなりまして。

親しくなった逆瀬川さんに、「申し訳ないながら」と御願いして、ちょっと気功施術していただきました。
そしたら、確かに頭痛緩和して、気を受けて飛びはねたくなる程元気になりました。

お礼に、ちょっとした正座を我慢できるコツなどお伝えしたり。

その後、白衣に着替え、いよいよ得度式です。

得度式


      

決められた順番どおりに並んで、本堂に。
本堂の本尊さまの横の、不動様や弁財天様がいるところの前で正座し、
准胝(じゅんてい)観音の真言を、ひたすらに唱えます。20分位の時間、ただひたすらに。

阿闍梨様がいらして。隣のご本尊前へ移動します。

大体の方が足がしびれて辛そうでした。
自分はしびれてはいますが、歩けないほどではなかったのでよかったですが。

      

その後、三礼したり、阿闍梨様から頭の三箇所にかみそりをあてられたり、
枝で聖水をつける儀式などがあり。

その後、隣で黒い衣装を着て、頭の三箇所の髪を少し切ります。
戻り、黄色い袈裟を頂きまして、これを着て、数珠をお受けします。

      

その後三礼などをして、ほどなく終了となりました。

記念撮影をして、部屋に戻ります。

これから奥の院参拝なので、袈裟をとって、トイレを済ませて、水を飲んでおきました。
(袈裟を着けている状態ではトイレや飲食禁止なので)

自分の持っている雪駄が、鼻緒が黒いので、申し訳ないながら下駄を借りました。
(前日履物屋さんがしまっていたため。次得度する方は、白い鼻緒の下駄は用意しておいたほうがいいです)


奥の院参拝



さて、車に分乗して、奥の院へ。
袈裟を正し、二列になって、光明真言を唱えながら、奥の院へ。

       

流石、日本一の霊場。織田信長など戦国武将や、親鸞聖人など様々な方々のお墓があります。
真田幸村の墓に個人的に興味あったのですが、見つけられず。

ひたすら真言を唱えながら、参拝いたしました。

その後、不動堂で休憩。
自分、やりたいと思っていた、水塔婆供養をさせていただきました。

200円で水塔婆というのを書いてもらって、それを川沿いの好きな水掛けの仏様のところにおいて、
水をかけて供養するというもので。
自分の家の先祖代々はもとより、父母の父母両家や親戚などの代々供養を書いてもらいました。

一体おいては仏様の前の箱において、般若心経を唱え、仏様の真言を唱え、供養しました。

その後、また光明真言を唱えながら入り口まで戻り、車で分乗し常喜院に戻り、
着替えてみんなで食事をしにいき、解散となりました。


まとめ


締めとしまして、ともかくもご縁あり得度させていただきましたが、
得度してみれば、突然に、はっと今までは見えていなかった仏門の階段が、如実に見えてきました。

まるで、暗闇の中で、ろうそくの火が灯ったような。

おそらく、もっと明かりが強くなれば、まわりの沢山のものが見えてくるのでしょう。
しかし、私はまだろうそくの小さい火が灯っただけの状態。

スタート地点に立っただけ。まだ始まってもいない、と。そんなことを思ったりしています。

しかし、それさえも、得度する前は分からなかったのが分かったこと。
それがわかっただけでも、価値があったなぁと実感するところです。

ここからどうしていくのか?が、まだ分からないところですが、
師僧様や先輩方にお伺いを立てながら、一歩一歩進んでいこうと思っています。

今回、色々な方々のご支援を賜り、得度出来ました。

お礼申し上げます。有難う御座いました。

b奉釋

(写真・小林宗峰)