秩父札所巡り・1
4月8日(日)お花祭り(釈迦生誕日)の日に、華で満開の秩父に巡礼に行ってきました。

一番札所・四萬部寺は大型駐車場から高台に上り鐘楼と観音堂のあるこじんまりしたお寺です。

内部でお唱えしていたお年寄りが、あまりにもゆっくりなので・・・
参加の7人は回廊に並び、観音経を読呪しました。

日差しも良く・・のんびりとした一日を予感しました。

   

二番札所は山の上・・でも車なら簡単です。
登り終えると桃の花が濃いマゼンタの色を濃緑の緑に映して輝いていました。
急な階段を登ると真福寺です。

観音経の声よりも釈杖の音のほうが元気よく響きます。

   

花々に囲まれた下り道を降り、光明寺に入ると仁王像の奥は満開の桜です。
ここで納経所に寄りスタンプをいただきます。 

三番の常泉寺は何気ない感じで過ぎ・・・四番札所金昌寺に入ると入り口は、ひなびた山門。
奥に続く階段に深い山寺に入る気配が残っています。
山門の仁王像を過ぎると役の行者の碑が、立てかけられています。

「オー」歓声が上がります。
皆で密教寺であったことを確認し、うれしくなります。

入り口のお稲荷さんに拝礼して階段を登ると、本殿の子育て観音。
乳房を子供にくわえさせたマリアのような女性の姿です。

「マリアは観音だよな〜!!」
確認しあって観音経を唱えます。

偉大なる母・・・グレートマザー、この世を平和な日々に戻したまえ!!
祈りの声が広がります。

     

本殿の奥に続く道を登ると・・なんと弘法大師の坐像が岩陰に安置されています。

三禮して大師真言を21回唱えてしまうのは、真言宗僧侶の会だから!!
ここでお大師様にお会いできるとは!!

皆一週間前に言った高野山のイメージを引きずっているのです。

五番札所の語歌堂は、道の途中かたや畑、かたや町並みの中間地点です。

「これだけたくさんの寺がどうして存在できているのだろうね〜!!
 昔はよっぽど豊かだったんだろうね?」と話し合いました。

ここでお昼になり・・・お蕎麦屋を見つけ一服。
修行の途中の一服は話も弾みます。
鰊と蕎麦の変わった組み合わせで皆感嘆!!


食後は順番を変更・・結願寺の34番水潜寺に向かいました。
車で行けるところを廻って・・・一度ぐらい歩き遍路をしたいと思っているのです。

意外と歩き遍路をしている方々がいることに驚きました。
歩いたら一日2件で終わりだね・・・と仲間の誰かが言っていました。
四国遍路はもっと大変なんだろうな〜!!

33番菊水寺は国道へ出る途中にあり・・・分かりにくいのですが
ナビの着いたこのレンタカーでは簡単に見つかりました。
到着時間も出るのでナビは本当に助かります。

菊水寺より31番の観音寺まで30分。
国道に出て山道を走らせていると・・・左右に黄色の菜の花。赤い桃の花。淡い桃色の桜は満開。
薄水色の空に花々のトンネルが広がってきました。

     

「この世のものとは思われないね〜。」と話していたら・・・京都を思わせる緋毛氈の茶店。
お姐さんが軽く会釈します。
奥には数千の地蔵さんが何段にも渡って赤いエプロンをして並んでいます。

「ギョーギョー!!ここは冥土か?」
「いや冥土に渡るにはトンネルがなければ・・・」などといってその場所を走りきったら・・・
なんとトンネルが待っていて・・・恐る恐るそこをくぐりました。
「千と千尋の神隠し」はこんな情景で始まっていたよね〜。

トンネルをくぐると、そこの道は行き止まりとなり、右側に山門があります。
なんと50メートルほど上空にお寺があるのです。
ゴルジュになった斜面を階段がどこまでも付いていて必死に登ります。

登り終えると、大きな岸壁が本堂の上にそびえています。
その岸壁から滝が落ち・・・不動明王が祭られています。

全員が揃ってから・・・不動明王真言を唱えました。
元気なIさんは一周15分だから岩の上まで廻ろうよと誘います。

夕暮れも近くなっているので、残念ながら回遊はあきらめましたが、
このような不便な場所で修行をしていた人々がいたことがうらやましくてなりませんでした。

絶壁の上部で修行をする人々は・・チベットには今でもいます。
でも昔の日本でも同じように修行をしていたのです。

当時のことを思うとその大変さに胸が詰まります。

夕暮れの武甲山をあとにしながら、秩父の歴史に・・・仏教の・・・
修験の歴史に圧倒された一日でした。