民主主義に欠けているもの

ソニーの元常務・アイボの生みの親・天外伺朗さんは
2000年にネイティブ・アメリカンの長老から彼らの伝統のパイプを受け継ぎ、
パイプホルダーとして瞑想を普及させるなど、経済人としては特異な活動をしてきました。

私は彼の会に参加し、親しくさせていただいております。
今回、彼の会・ホロトロピックネットワークの会報にこのような文章が掲載されたので、
皆様に知っていただきたく、要約しHPに転載しました。

民主主義はネイティブ・アメリカンからもたらされた

近代文明社会で民主主義の一番大きな要素は、アメリカインディアンからもたらされました。

アメリカ建国の際に、フランクリンやトーマス・ジェファーソンたちは
ロコイ五部族の思想から影響を受け、
そのときの中心人物たちはフランス革命の指導も行っています。

ただし、民主主義を白人にもたらしたとき、
抜け落ちてしまったものがホッジョー精神でした。

それは

『私たちはすべて創造主の子供であって、
 創造主の意思をなるべく反映するように行動し、発言しなければいけない。
 エゴを表に出さず、全ての人は宇宙的視点に立って行動すればうまくいく。』

というナバホ族の言葉なのです。

ホッジョー精神が抜け落ちた民主主義

アメリカインディアンは二院制で、対立する二つの部族が物事を話し合いますが、
別の部族が、議論が「ホッジョー精神」に基づいているかどうかを判定するのです。

現在の民主主義の欠陥は相手を叩き伏せるだけで、
その意見が「創造主の高次な意識」でなされているかどうかの判定を下す人が存在しません。

このような仕組みなしには、これからの民主主義の成長はありえないでしょう。

国会でのくだらない討論は、結局その国の民意の反映であり、
人々の意識が成長しないままに、どのようなシステムを導入しても無駄になるでしょう。

深層意識にある強迫観念

今の社会の問題点は『経済産業が発展しなくてはならない』という強迫観念を、
ほとんどすべての人が持っているという点です。
社会全体が「成長」の下僕になってしまっています。

経済産業が発展した国が、軍事力を持って、発展しなかった国を植民地にしたという歴史があり
『経済産業が発展しないと国が滅びる』という強迫観念があるのです。

社会は崩壊しているのではなく、成長している

しかしいま一番大きな変革のポイントに来ています。
その新時代を担うのが、いま社会の中心にいる指導者たちではなく、
不登校、引きこもり、ニート、フリーターといわれる人々なのです。

(その人々は『この社会は直感的におかしい』と感じ、
 社会参加をためらっている人々なのです。)

今はまだ経済産業が一番大事だと思っている時代ですが、
違う価値観を持つ人々の比率がどんどんと増えていったときに、
ある日突然「パラダイムシフト」が起こるのでしょう。

これはごく自然に起こるものであって、その変化をいまから皆でよく眺めましょう。
それはすごく面白いドラマだから・・・。 

-------天外慈空庵より抜粋・要約