沖縄のマブニ丘で姫百合の塔を見ながら、大海原を眺めていたことがあります。
このとき日本軍の本隊は、艦砲射撃の届かない島の内部に引きこもり、女性中心の部隊が前線に配置されました。
戦術としては正解だと思います。
しかし日本人を守るために成立した軍隊が、するべきことなのでしょうか。
この状況を見た時から「人間の組織は機能体として成立し、共同体化(自分たちのための組織化)する」
と信じるようになりました。
軍隊に限らず、国民のためとして出来上がった官僚組織も、官僚のための組織になっているのです。
アメリカでネイティブ・アメリカン(インディアン)の人と会ったことがあります。
この時にも大きな過ちに気づきました。私は英語の受身形を覚えるのに
「Colombus discovered America. America was discovered by Colombus」と丸暗記していました。
アメリカに行って、気づきました。
発見されたのじゃない。
最初から彼らはここに居たんじゃないか!!
私たちは西洋の歴史観を刷り込まれていたのです。
「頭の皮を剥ぐ残酷なインディアン」というイメージは西部劇によって刷り込まれていたのです。
私たち日本人は、当初は中国文明、明治初期には西洋文明の影響を受け、歴史を形造って来ました。
そして戦後はアメリカから、多くのことを学びました。
このような歴史を通して、正しいことや素晴らしいことは外国にある
という思考傾向を無意識に埋め込まれてしまっています。
どうやら自虐的歴史観に刷り込まれているようなのです。
ネパール・ツアーを企画した時、参加のお客様が
「ネパールでは100年経っても、日本のように(経済的に豊かに)はなれないね。」と発言されました。
それを聞いていたガイドのPさんは「そんなことありませんよ。50年ぐらいで何とかなりますよ」と返事を返しました。
自分の国を卑下された時、あなたならどう言い訳をするのでしょうか?
彼のような解答を出すプライドが、今の日本人に残っているのでしょうか?
もちろん私も50年でネパールが日本のようになるとは思いません。
それどころか、日本が精神的に落ちこぼれて、ネパール以下になってしまうことの方が心配です。
2000年12月のニューズウィーク日本版の表紙には、アメリカ国旗が翻り
51番目の州として日本の国旗が描かれ、属国日本との黒文字のタイトルが書かれていました。
この雑誌に誰も反発をしない国民に教育されているのです。
情報は重ねることによって、事実のように思えてしまいます。
マスコミや政府の発表には、注意深い認識で対応したいものです。