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カモワン・タロットの22枚の大アルカナを、数のない愚者を抜いて7枚ずつ三段に並べてみる。
するとそこには数のない愚者(あなたの魂)が旅をするステージが現れる。
一段目は人間の世界。
二段目は天使(菩薩)の世界。
三段目は神々(如来)の世界になる。
手品師(子供として生まれ)から世界(覚り)に到る魂の成長の道程だ。
人は肉体の体験と同時に、魂の遍歴の旅をしている。
仏教の世界では、これを善財童子の修行の旅という。
奈良の東大寺で保持されている華厳経にその教えが残っている。
その旅は善財童子が、文殊菩薩から普賢菩薩まで、53人の人々と会う旅なのだ。
そこから人々に教えを伝えるために「東海道53次・双六・すごろく」が生まれた。
ベルギーのノーベル賞受賞・小説家メーテルリンクのお話では、
チルチルとミチル(あなたの魂)が、幸せの青い鳥を暗い森(辛い社会)に探しに行く。
旅を終わって戻ってくると、家には幸せの青い鳥が戻っていた。
いや・・・べつに戻っていたのではない。
二人の魂が成長し、高次の意識レベルになっていたので、幸せを感じることが出来たのだ。
これも旅による意識の成長と進化の物語なのだ。
旅の目的は、目的地にたどり着くことなのだが・・・なかなかたどり着けないような苦難の旅であると、
その体験を通して霊的に成長していくのだ。
人生という旅も、どうやら同じようだ。
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マンダラとは、本質を得るというサンスクリット語だ。
マンダラは平面図であり、立面図をストゥーパ(卒塔婆)という。
中央に立ち上がっている塔の周りを廻ると、あなたの意識を周辺から中央に向かって
らせん状に意識の階段を上がる。
人生はこのプロセス、霊的修行の旅、魂の成長と進化の旅なのだ。
私たちは社会に出て多くの人々と出会い成長する。
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タロットの絵の中には、異端とされたグノーシス思想が密蔵されている。
正統派キリスト教は「信じる者は救われる」と説いた。
異端とされたグノーシス思想は「真実は隠される」と考える。
その人の意識が・・・世界を創っている。
だから真実は人間の数だけある。
意識を成長させることで、この現実世界は確実に変わってくる。
しかしそれをどう読み取るかは・・・人による。
空海は
「真実は如来が隠しているのではない、行者(あなた)の認識が世界を創っている。
だからあなたの認識が成長し、向上すれば世界は変わってくる。」と説く。
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この世の中、人間世界は、数のない愚者(魂)が旅をする物語だ。
最初の旅は子供(1・手品師)から始まる。
テーブルの上におもちゃをならべて遊んでいるが、
きょろきょろ見回し落ち着かない。
するとおばあちゃん(2・斎王)が、昔の物語を読んでくれる。
そして僕は眠りにつく。
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翌朝起きると、母親(3・女帝)の支配(棒)が始まっている。
次に父親(4・皇帝)の支配(棒)だ。
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そしていつの間にか成長して学校に行き、先生(5・法皇)の支配(三重の棒)にあう。
そして彼らに・・「将来は結婚(6・恋人)して車(馬車)の二台も持ち、
家の一軒も建てられる人(7・戦車)になるんだぞ」と社会の価値観を刷り込まれる。
仏教ではこの世界を煩悩(社会的価値観)の世界=サンサーラ(苦界)という。
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ところがこの希望がかなわないと、神仏に祈願する。
そのとき必要になる神が不動明王(8・正義)だ。
タロットの8・正義で首にかけている縄は、仏教では左手に持っている。
社会的価値観の拘束を右手の剣(智慧)で断ち、現世否定を始めた証しだ。
ところがまだ正義の左手には善悪の二元論的価値観(天秤)が残っている。
しかし究極の仏教は非二元論だ。まだ成長途中の段階なのだ。
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この世の中は、「親や先生が言っていることとは違うぞ!!」という智慧が出てくると・・・
9・隠者として赤い杖(探求の旅)を持つ旅に出る。
真理を求めるランプで過去を照らす。
それはまた、ここまで霊的旅を求める人々にとっての、灯火にもなる。
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隠者になって世界を見渡すと気付くことがある。
この世の仕組みだ。この世は欲望にまみれる猿と欲望を離れようとする犬が、
苦海の世界で時間の輪をまわしている世界だ。
これは仏教の六道輪廻図だ。
支配しているのは、程度の低い神だ。
グノーシスではデミウルゴス、密教では閻魔大王なのだ。
10・運命の輪はそこからの解脱(社会的価値観からの脱出)を誘っている。
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11・力は世界が観えてきたとき、その世界に立ち向かおうとする勇気を象徴する。
獅子と(権力)戦おうとするのだ。
ところが奇跡は起こらない。
すると・・・大変な失望感・現実剥離感(12・吊るし)にさいなまれる。
身動きの取れない状態だ。
この状態には5・法皇(学校)から直接ワープしてくる人も多い。
引きこもりになってしまうのだ。
ワープといえば、6・恋人から失恋という出来事を通して、
13番にワープしてくる人も多い。
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名前のない13番は無意識(黒い土)を耕している男の姿だ。
その土の中には、捨てられない過去の思い出がいっぱい詰まっている。
広げられている手は欲望の象徴なのだ。
この苦しみの13番が過ぎると、人を癒す天使14・節制(観音菩薩)になる。
密教では自他不二。自分と他人とは分けられないという。
左右に持っている慈悲(水)のいっぱい詰まった壷がその象徴だ。
観音菩薩も水入れを持物としている。
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しかし天使も一歩間違えると、その力を悪用し15・悪魔になってしまう。
人々は教祖(悪魔)の教えに従い、「鹿の角」を付けて喜んでいる。
縛られていることも知らずに。
このように信じることは、智慧(グノーシス)の放棄につながる。
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天使の段階は仏教では菩薩の段階になる。
この道を仏教では六波羅蜜(覚りにいたる六つの修行道)という。
8・正義=持戒(ルールを守る)
9・隠者=智慧(深く考える)
11・力=精進(わき目も振らずに頑張る)
12・吊るし=禅定(静かに三昧に入る)
13・名前のない13番=忍辱(耐え忍ぶ)
14・節制=布施(自分のことのように他者に施す)
の、六つのプロセスを経て覚りに導かれるのだ。
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| (5)六道輪廻を脱する10・六道輪廻図=輪廻(社会的価値観を脱する) |
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しかし覚りにいたる六種類の修行をするためには、
この世の中が六道輪廻の世界であるという理解が必要になる。
今まで「この世しかない」という考え方をしてきた人々は、
身と口と心とで多くの悪いカルマをつくってきてしまったはずだ。
行為として、発言として、いや思っただけでも。
その過去の行為を反省しなければならない。
過去の行為があなたの深層意識に深く刻み込まれているからだ。
刷り込みが人を六道に縛り付ける。
今まで身についた価値観(刷り込み)を否定するためには、
懺悔(ざんげ)という行為が必要だ。
密教では五体投地の礼拝をして、今まで身と口と心とで作り続けてきたカルマを反省する。
心だけの反省ではなく、身体も使って反省することは、
その人の煩悩にまみれた(社会的価値観に染まった)意識を変更させる最高の行となる。
通常は百回の礼拝行を百日行う。
辛い行が満了したときこそ、その人の意識も変容しているはずだ。
礼拝行は「一切の如来に帰依します」とサンスクリット語で唱えて行う。
そうする事で出来事を起こす行為の主体が、自分から如来に変容する。
なぜならばすべての出来事は如来(神仏)からのメッセージなのだから。
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16・神の家はレンガの建物(身体)に、雷が落ちてきた図だ。
雷は英語でサンダーボルト。サンスクリット語でバジュラ。チベット語でドルジェという。
密教では菩提心のシンボルであり、覚ることはこれが身体に入ることなのだ。
すると、頭頂のチャクラ(王冠)が開き低位の自分は追い出されてしまう。
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17・星から20・審判に到った魂は、
すごろくの上がりのような21・世界に到達する。
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歓喜の踊りを舞っている神人合一の境地は、
インドではダンシング・シバ(ナタラージャ)と呼ばれる。
いよいよ終了か?
-----ところが、これで終わりではなかったのだ。
青い楕円状の輪に囲まれた中央の神は、いま来た方向をじっと見ている。
そうなのだ、ここまで上がってきた目的は、世界(浄土)に立つためではなかったのだ。
多くの苦しんでいる人々を救うための智慧を得るための旅だったのだ。
世界の入り口には「フリダシに戻れ!!」と書いてある。
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そうなのだ
天国を求めてここまで昇ってきたあなたは、再び地上に戻って人々を救わなければならない。
社会的価値観に縛られている人を救うあなたは、菩薩として人生を生きる。
その価値観があまりにも違うために・・・人々はあなたを愚者と呼ぶだろう。
浄土真宗の開祖親鸞は、愚禿(ぐとく)・親鸞(しんらん)と名乗り、
江戸時代の良寛上人は自らを大愚(たいぐ)と名乗った。
彼らのように愚者として生きることが、仏教僧のあるべき姿なのだ。
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25歳の空海は入学した儒教の大学が、現世の価値観だけに縛られていると気づいた。
ところが道教は,この世の価値観を離れようとする。
現世を否定し、森にこもり仙人となり超能力を発揮する。
しかしこの世に未練はなくなるので、この世を去ってしまう。
しかし仏教は自他不二の精神により、慈悲の心を起こそうとする。
「だから仏教は素晴らしい」
このように戯曲で表現した空海は、大学を去って山岳修行の道に入り虚空蔵求聞持法を修行し、
アカシックレコードに参入した。
覚りを開いたのだ。
タロットの人間界・天使界・神々の世界が儒教世界・道教世界・仏教世界に相当する。
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正統派キリスト教会は支配者と協力し、魂の成長と進化の旅を封じてしまった。
そのような思想を持っている人々を異端として弾圧したのだ。
そこで異端の人々は教えを、占星術、カバラ、タロットの中に隠した。
その教えが、その歴史が、ダン・ブラウンの小説ダ・ヴィンチコードの大ヒットと共に明らかにされつつある。
占星術では、みずがめ座(アクエリアス)の時代がやってくると、皆に情報が開示されるという。
そろそろキリスト教の歴史が書き直されるときが、近いのかもしれない。
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