Spirit---舞台の主役
舞台俳優のわたしたち

わたしたち一人一人は舞台俳優です。
「この世」という明るい舞台の上でスポットライトを浴びて行動しています。

「あの世」という観客席はスポットライトが眩しくて見えませんから、
観客席はないのだろうと思っています。

観客席の下段にはさまざまなスピリット(魂)たちが、
上段にはガーディアン・スピリット(守護霊)とスピリチュアル・ガイド(指導霊)が、
特等席にはハイヤーセルフ(宇宙神)が座っています。

ハイヤーセルフは劇場主でありこの舞台のスポンサーです。
ほとんど口を出しませんが、たまに舞台監督(スピリッチュアル・ガイド=指導霊)たちには声をかけます。

上段に座っているガーディアン・スピリット(守護霊)には分身がいます。
舞台のうえにいる俳優が彼らの分身なのです。
彼らは大声で自分たちの分身に向かって「ああだ、こうだ!」と舞台俳優たちの演技に大声でクレームをつけますが、
どうやら俳優には聞こえていないようです。

下段にいるスピリットたちは観客です。
俳優に声をかけたり、お互いに大声で話し合っています。
この雑音でガーディアン・スピリット(守護霊)の声は俳優に聞こえないようです。

「あの世」の話し声は「この世」のあなたには聞こえないのです。
「この世」で行動していることに夢中で演技していることさえ忘れてしまっているのです。

最初にわたしたちは観客席の下段にいます。
眩しい舞台の上で主役として演技したくてウズウズしています。
あなたに役がつきました。
スピリチュアル・ガイド(指導霊)から声をかけられたのです。

あなたの魂(スピリット)は二つに分かれ
一つは舞台のよく見える上段にガーディアン・スピリット(守護霊)として上がっていきます。
もう一つのスピリット(魂)は舞台裏から「せり上がり」の下に行き
「十月十日」舞台に上がるのを待っています。

配役の決定

さあいよいよあなたの出番です。
せり上がりが昇り始め、上部の舞台の穴から漏れてくる光で心がわくわくします。
あなたは主役として舞台で演じるつもりになっています。

観客席にいた時に「ああしよう、こうしよう」と考えてたことを思い出します。
突然バタンという音がして、せり上がりが急に止まりました。
舞台の上に出て来たのです。

恐る恐る、つぶっていた目を見開きました。
スポットライトの光が目を射ます。
なんという眩しさでしょう。
あなたは一瞬にして今までの記憶を失ってしまいます。

舞台に赤ちゃん役として「せり上がって」きたあなたは、
「この世」の名前をマリコと付けられて両親役の二人から「こうしなければ!!ああしなければ!!」と言われたり、
社会に出てたくさんのことを教えられます。

そしてある時は反発し、ある時は従い大きくなってきました。
でもここが舞台の上であることは教えられていません。

親に反発して「この家に生まれてこなければ」と思ったこともあります。
でもあなたが前回の舞台の時に、監督の声を聞かずに演じていたことを、
スピリチュアル・ガイド(指導霊)は知っていたのです。
そしてこの家の子供として演じるように、配役を指名したのです。

さて観客席にいるもう一人のあなたはどうなっているのでしょう。
もちろん観客席にいるあなたのスピリチュアル・ガイド(守護霊)は、
あなたが赤ちゃんのときから今まで、あなたをずっと見守り、
時として舞台の上まで降りてきて励ましの声をかけてきました。

何しろ自分の分身です、舞台は仮の場所で、観客席こそ本当に安心するところであることを教えたくてたまらないのです。
でもその声はあなたには届きません。

演目:競争社会

この舞台のテーマは「競争社会」です。

観客席にいる時はみんな同じ一つのスピリット(魂)です。
ところが舞台に出てくると、各自に名前がつけられ、別々の存在になります。

「競争社会」という舞台では、お金を持つことが幸せになることだとされ、皆お金を持つことに夢中になります。
皆がんばらなければと言われています。

「何か変だな?」と思っているあなたですが、みんながそうしているのでそんなものかなと思ってしまいます。
「あたりまえだ」ということでそれ以上深く考えません。

ある時あなたは病気になりました。病名は告げられません。
舞台上に置かれたベッドの上で横になっていると、舞台の左右を人がひっきりなしに動き回ります。

たくさんの雑音の中から「もう彼女は終わりだね!!」という声が聞こえます。
あなたは「社会から取り残されてれてしまった。」「癌で死ぬのかもしれない」と思います。
自分のやってきたことの反省と悔しさが入り混じった思いになります。

しばらくベッドで横になっていると、スピリット(魂)の雑音の中から
ガーディアン・スピリット(守護霊)の声だけが聞こえてきます。
よく耳を澄ますと「ベッドの脇にあるサングラスをしなさい!」とささやいています。
気づくとそこにマトリックスで風のサングラスがありました。

あなたはそれをかけて見ます。
突然世界が変わってしまいました。

スポットライトの光が眩しくなくなり、観客席があるのがわかったのです。
ぼんやりと観客であるスピリット(魂)やガーディアン・スピリット(守護霊)が見えました。

気づくと横のベットに人が寝ています。家族の人が来て見つめています。
彼の身体から、半透明の輪郭が浮かび上がりました。
横には彼そっくりのガーディアン・スピリット(守護霊)が迎えにきていました。

彼の魂はガーディアン・スピリット(守護霊)に導かれて舞台の袖から降りていきました。
「ご臨終です。」
横のベッドから医者の声が響いて来ました。

スピリット(魂)たち

一ヶ月して病院を退院したあなたは、舞台の中央に戻ってきました。
会社の仲間が、社会の多くの人が、右往左往しているのを見て驚いてしまいます。
サングラスをかけることの出来るあなたには、多くのスピリット(魂)が舞台に上がり
俳優のわたしたちを邪魔しているのが見えるのです。

会社に戻ってすぐ、会社の友人が病気になりました。
病院にお見舞いに行ったあなたは力を落としている彼女を見て、彼女の手を握りました。
そしてあのサングラスをかけて、自分のガーディアン・スピリット(守護霊)を探し、大声で呼びかけました。

彼はスピリチュアル・ガイド(指導霊)と共に降りてきて、
友人の上に降りて来ているいたずらなスピリット(魂)を追い払いました。
まもなく彼女の友人は「奇跡的です。」という医者の言葉を残してこの病院を退院しました。

友人が退院して以来、求められるままにヒーリングをしているマリコにとっては、不思議なことだらけです。
舞台を降りることを、人々は死と名づけ怖がります。
でも輪廻転生は多くの宗教で語っているのに、誰も信じていないのでしょうか?

彼女は言葉がいたずらなスピリットを呼び寄せることも知りました。
「病気だから」と声を出すと観客席の手前にいるスピリット(魂)がすぐにやって来ます。
不平不満の声にいたずらなスピリット(魂)はすぐに反応するのです。

そしてまた、祈りの声にはガーディアン・スピリット(守護霊)やスピリチュアル・ガイド(指導霊)が反応を示し、
時として人々を包み込むようにしている姿も目撃しました。
でも祈りの声だからといって、祈っている人の思いをかなえさせるとは限りません。
その人に厳しい道を歩ませて、「この世」が舞台である真実を示そうとしているのです。

そうそう皆さんにお伝えしておかなければならないことがありました。
この劇場の名前は「人生劇場」

ウ〜ン、ウ〜ン、ウ〜ン。なんて古めかしい名前でしょう。    

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 公演場所: この世「人生劇場」
 演目: 競争社会
 主演: あなた(マリコ)
 助演: 両親・あなたの友人・医者・社会人多数・通行人多数
 裏方: スピリット(魂)

目に見えない霊的存在でいたずら者も多い。
指導霊に呼ばれて守護霊となる。仏教では阿修羅など天部の神々。

ガーディアン・スピリット(守護霊)  

あなたを見守るもう一人のあなた。演出家。仏教では真我。

スピリチュアル・ガイド(指導霊) 

あるべき世界を指し示す高級霊。舞台監督。
仏教では観自在菩薩などの菩薩たち。

ハイヤーセルフ(宇宙神)

劇場主兼スポンサー。仏教では梵または毘慮遮那仏。