シンボリズムによる伝授・1
密教
コトバの奥行き

拈華微笑(ねんげみしょう)

釈迦が弟子たちの集まる霊鷲山で一本の花を手にとって示したところ、みな何のことか分からずにいた。
そのとき摩訶迦葉(まかかしょう)は、意味を理解してにっこりと微笑んだという。

そのために釈迦は摩訶迦葉に法を伝えたという。

禅宗ではこれを不立文字=言葉では伝えられない教えと呼んでいる。

これが密教なのだ。

今日は以前より気になっていた華厳・空海・坊主という文字を写しにカメラ片手に芝公園・周辺を歩いてみた。

ラーメン屋の「空海」は、以前大喜びで入って、食べて幻滅した思いが残る。
後悔したのは、私の勝手な思い込み(人生最高の食べ物が出てくる!?)だったのだろうか?

         

空海の店の裏にかつて空海が所属していた「華厳」という飲み屋があるのも不思議だ?!
(まったく関連はないんだろうな?!)

         

この小道の入り口には、坊主の看板が掲げられている。

          

これは空海の後姿か?

認識が世界を作っているだけか?

カラスと髑髏


吉田司さんの「カラスと髑髏」東海教育研究所出版という本がある。
「世界史の闇の扉を開く」とのサブタイトル。

ページを開くと「初源の物語」への旅とある。

それは「なぜここに、私がいるのか?」という質問である。

絵描きポール・ゴーギャンは1897年作品に
「われわれはどこから来たか?われわれは何ものか? われわれはどこへ行くのか?」(ボストン美術館蔵)
という言葉を絵のタイトルにした。

その質問のヒントが、カラスと髑髏の中にある。



今日は、初源への旅を試みてみたのだ。

まんだらや密教研究所より西に3分歩くと三縁山・増上寺がある。
この境内の中に、三本足のカラスがいる。
上を見ると「熊野神社」と書いてある。


神武東征の物語


神武天皇は東征のさいに苦しい戦いとなった。

そこで「太陽よりやってきた我々が、太陽に向かって攻めている。これが苦しい戦いの原因だ。」と語り、
和歌山県を船で南下し、熊野から中央へ行く道を目指した。

その時に天から光り輝く「三本足のカラス」が舞い降り、これに勇気を得た兵士たちは勢いを盛り返し、
ナガスネヒコたちは神武天皇の威光に下ったという。

この三本足のカラスは、弓の名手「朱蒙:チュモン」という高句麗建国の英雄の大河ドラマに出てくる、高句麗の旗印でもある。

韓国中央の夫余(フヨ)出身の人々は、高句麗を建国し、その弟の末裔が百済を建国した。
しかしその後、百済も高句麗も、唐と組んだ新羅に滅ぼされる(新羅統一)のが、韓半島の歴史だ。

その戦乱の初期の頃に南に逃げ込んできた人々が、それまでの源日本人(ナガスネヒコ)と組んだニギハヤヒであり、
その後九州から大和にやってきた一群が、神武天皇グループなのではないだろうか?

上賀茂、下賀茂神社のご神体も八咫烏なのだ。

神社でお守りに矢を配るのは何故だろう?

このイメージが、戦後の歴史界を驚かせた説「騎馬民族渡来説:江上波夫」となっている。

占い師は吉兆を太陽の黒点で占う。
黒いカラスが太陽のところに居るのは占い師(陰陽師)の叡智だ。
白いウサギは月に棲んでいるのだが。

       

先日、四国で「太陽表面の金星通過:ビーナス・トランジット」を見ることが出来た。

「惑星の運行や太陽黒点が、地球に影響を及ぼしている。」という(擬似)科学的視点は、
当時から占星術としてあったのだ。

八咫烏は「日本サッカー協会のマーク」となり活躍しているが、後ろの日輪は満州平原からの朝日に見えないだろうか?

そんなことを思いながら道路を渡っていたら、目の前の塀に「日本再建」と選挙宣伝が書かれていた。

        

「え〜ニッポン・リストラ?」

「バラバラにして解体するには、大きな痛みを伴うものだけど、自分自身で出来るの?

 ・・それとも背後に大きな力が隠れているの?」

「新しい、ニュー・ワールド・オーダーもなしに解体するの?」

彼らの意見が、摩訶不思議に思えてしまった。

髑髏
どくろ:スカル

三足カラスばかり書いたので今度は、どくろの話。

そう思ったけど写真がないので、まんだらや密教研究所に降りて、クリスタル・スカルを撮ってきた。

      

そうして周りを見回したら、他にも、ある、ある、ある。

チベット密教は、スカルのシンボルで一杯だ。

チベットには髑髏杯(カパーラ)で血を飲む儀式がある。

精液を髑髏に擦り付けて・・・な〜んて真言立川流の話はとりあえず置いといて、なぜスカルを儀式に使うのか?

もちろん・・「死を思え:メメントモリ」。

カンリンという大腿骨の笛を吹くのも、チベット密教の儀式だけど、骨には何の意味もない。

日本・欧州・エジプト合同調査隊のミイラ発掘現場の日本の大学生が、発掘のあとにしばしば病気になるという。
欧州の学生にはそのようなことはない。

日本の学生の深層心理の中に、骨にケガレが付くという考え方が潜んでいるのだ。

リアリティ(現実)とは、あなたの頭の中に存在しているのだ。

           

ダヴィンチ・コード


エジプトのコプト教会で一枚の絵を見た。
十字架のイエスの足元にうずくまる少女とベールを被って涙する母親マリアの姿だ。

その十字架の下に、髑髏と骨による×マークが描かれている。
海賊のマークにもなったこのシンボルこそが、マグダラのマリアのシンボルだ。

          

ここからは「ダヴィンチ・コード」とその一連の本を読んでくださいとしか言えない。
日本の人にとってキリスト教の物語は縁がなく、この謎解き(叡智)はローマ・カトリックを解体させる力を持っているのだから。

          

マグダラのマリアはイエスの伴侶として彼の処刑を看取り、お腹の子供(サラ)と共にエジプトに逃げた。
その後、エジプトから南フランス・マルセイユに到着し、人里離れた山の中(サン・ボウム)で、全裸での修行をしたのだ。

死後、彼女の遺骨は、教会(サン・マクシマン修道院)に祭られ、毎年七月の第二日曜日、人々に担がれて町の中を練り歩く。

ヨーロッパにある「黒いマリア」を祭る教会はこのエジプト(黒い土)から来たマリア=サラを祭っているのだ。

          

このことを知っている人々にとって、バチカン(ローマ・カトリック)は偽物に過ぎない。

その叡智ある人々が、自由を求めアメリカに渡りアメリカ国家を建国し、ワシントンにオベリスクを立て、
「自由の女神」をフランスの友人たちから受け取った人々になるのだ。

彼らはその後、フランス革命を起こし、彼ら叡智の元である「テンプル騎士団」の恨みを晴らしたことに歓喜する。

その彼らの集団が「スカル・アンド・ボーンズ」として、いまも残っていると言うことを貴方は知っているだろうか?

そう、あの・・・ジョージ・ブッシュ、Jr.が所属していた団体だ。

絵画と密教


「言葉では理解し得ない人々に、曼荼羅という図を残し真実を伝える道具にした。」と空海は語っている。

理解するということは難しい。
理解すれば、行動につながるが、知ったつもりの人々は行動することはない。

そして多くの人々がこのレベルに留まっている。
そして「それ、知っています。」と言うのだ。

そうではない「それは聞いたことがあります。」というべきなのだ。

自分が意見や情報を流せる人と、聞いたことがある人ではレベルが違うのだ。
その情報を深めるために、本を読み、疑い、考え、探求し、説を構築する。

この一連の流れがあってこそ「知ろうとしています。」といえるのだ。

タロットと密教

カモワン・タロットの恋人の図像を見てください。

       

中央の男の子に寄り添うように、年上の彼女と、若い女子が並んでいます。
その上部に、太陽が輝き、天使が弓に矢をつがえています。

彼のハートを射止めるのはどちらでしょうか?

な〜んて事を、あなたは考えましたか?

まあ、その読み方も良いのですが・・上の太陽をよく観察してください。
丸い部分が、弓と重なり、白いスカルに見えませんか?

そう、愛(エロス)の後ろには死(タナトス)があるのだ。


他のタロットに、この説明が出来ますか?

ヨーロッパ中世には「ペスト」が流行し、人々が死の恐怖に駆られた。
日本でも鎌倉・室町時代に飢饉が起こり人々が死ぬ事になった。

このときに浄土教が求められたのは、地球に一時的な氷河期が発生したせいかもしれない。

いつあちら(彼岸)に行ってもいいように、死の準備をしておけば、怖いものはなくなる。

それが仏教の得度(渡ることが出来る)という儀式なのです。


死を思うことによって、生(いま生きていること)を輝かそうとするのです。

そして今の私は「オン・マニ・ペメ・フン」と髑髏の数珠を数えながら、生かされている意味を問い続けているのです。

         



密教はコトバによる伝授が、限界のあるものであると覚った。

そこで自我という幻想を解体し、空に導くためにさまざまな修行法が考案された。

真言を唱えることで、コトバには波動と意味があると知ることが出来る。

波動とは、リズム・・ヴァイブレーション。

この波におのれ自身をゆだねると、自我が緩み、真言の主尊が顕現する。

サラスバーティ(弁財天)の真言を125,000回唱えると、智慧と芸術の能力が増すと
インドの本には今でも書かれている。

「おん・そらそば・ていえい・そわか」が弁財天の真言だ。

印は主尊をイメージするシンボルだ。
外部の主尊を内部に取り込むときに、必要になる。

形がエネルギー(力)であることを知ると、あなたの人生は変るようになる。

ストゥーパ(卒塔婆)はその秘密を隠した神性幾何学だ。
日本の伝統にはインドや中国の影響が色濃く残っている。

それを解体し、分析すれば、根源の智慧が何を求めているかが明らかになるだろう。

           

まずは、試してみること。

気持ちよかったら間違いではないかもしれない!!

あなたの探究心が、秘密の扉を開いてくれるだろう?