解説 高野山真言宗
仏前勤行集 次第

私たちは日々の生活の中で社会的価値観(金銭・物質至上主義)のプログラミングに遭っています。
その情報操作は、TV,マスコミだけでなく近しい人々からの言葉としても送られてきます。

そのため深く考えずにいると、その価値観の洗脳にあってしまっていることに気付いてください。
あなたの考えていることは誰かの言ったことなのです。

そのプログラミングから抜けるために仏教の価値観(智慧・意識至上主義)のプログラミングをすることが、
お経を読み、唱えることなのです。

プログラミングされた心の上に、リ・プログラミング(再・洗脳)をするのです。
そうすると日々の出来事の中で、上手くいっていなかった出来事が好転するようになります。

これは「意識が世界を作っている」という論理によります。
すると多くのシンクロニシティ(思ったことが現実化する)が起こります。

最初は連続して100日続けることをお勧めします。
事態が好転しても、飽きることなくお続けください。

* お唱え中は「灯明と線香=智慧と浄化」をつけると良いでしょう。
  塗香をお持ちの方は手に満遍なく塗ってください。
* 数珠を左手にかけ、金剛合掌で、経本(テキスト)を手の中に挟み読み上げます。
 がっしょうらいはい
 合掌礼拝(三礼/さんらい)

 

正座して三回拝礼します              <開始>

 おん さるば たたーがた はんなまんなのう きゃろみ ×3
 (うやうやしく みほとけを 礼拝したてまつる)

  * 最初は略式で座ったまま三回礼拝します。五体投地拝を習った方は行ってください。
  * 五体投地拝を連続100日×百礼の行は、上級者にとっては効果的です。
     チベットではこの行が高慢を防ぐといわれています。

 さんげ 
懺悔

                     
 無始(むし)よりこの方 貪瞋痴(とんじんち)の煩悩にまつわれて 身と口と意(こころ)とに 造るところの

 もろもろの つみとがを みなことごとく 懺悔したてまつる

(始まりのない昔よりずっと、自分の身体とエネルギーと意識に、貪欲や怒りや愚かさを重ねてきたおかげで
 カルマを繰り重ね、輪廻転生を繰り返してきた罪を、ここですべて懺悔します)

   * このように自己否定することで、上位の意識世界に参入出来るのです。

  さんき 
三帰

                 
 この身 今生(こんじょう)より 未来際(みらいさい)を尽くすまで 

 深く三宝(さんぽう)に 帰依(きえ)したてまつらん

(私の無境界の光り輝く意識体は、永遠の未来(来世)まで、
 仏・法・僧(ブッダ・ダルマ・サンガ=智慧・社会・修行者)に帰依(一時的に避難いたします)

 さんきょう
 三竟

 

 この身 今生より 未来際を尽くすまで ひたすら三宝に 帰依したてまつり 

 とこしなえに かわることなからん

(私の無境界の光り輝く意識体は、永遠の未来(来世)まで、仏・法・僧に帰依(永遠に避難)しました)

   * 漢和辞典:竟=ついに。結局。最後には。過去形を使って繰り返す。

 じゅうぜんかい
  十善戒


 この身 今生より 未来際を尽くすまで 十善の みおしえを 守りたてまつらん

( 私の無境界の光り輝く意識体は、永遠の未来(来世)まで、十善のみおしえ
 (不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)を守ります)

 ほつぼだいしん
 発菩提心

           
  白浄びゃくじょう)の信心を 発(お)こして 無上(むじょう)の 菩提(ぼだい)を求む 

   願わくは 自他もろともに仏の道を悟りて 生死しょうじ)の海を渡り 解脱の彼岸に到らん

  おんぼうじ しった ぼだはだやみ    ×3

(普遍的集合無意識の中に埋まっている、私の無境界の白く光り輝く意識体を発見し、
 比べるもののない覚り(ボーディー)の智慧を身につけることを求めます。
 
 できますれば、仏の道を悟って、苦しみの海を渡り、生きているうちにこの世の価値観から離れ(解脱)
 あの世の価値観に到達(到彼岸)できますように)

   * 発菩提心:覚りを得ようとする心を起こすこと。

 さんまやかい
 三摩耶戒

                              
 われらは みほとけの子なり ひとえに 如来大悲の本誓ほんぜい)を仰いで 不二(ふに)の浄信(じょうしん)に安住し

 菩薩利他の行業ぎょうごう)を励みて 法身(みほとけ)の慧命(いのち)を相続したてまつらん 

 おん さんまや さとばん  ×3

(私たちは神仏(如来)の子であり、仏さまはその慈しみの力により、私たちを救う誓いを立てました。
 だから、もはや私たちは救われているのです。

 安心して「None dual doctrine・不二思想」を受け入れ、自他の区別のない菩薩の心になって、
 ハイヤーセルフ(如来意識)を獲得し、永遠の命を自覚し生き続けましょう)

 かいきょうげ
 開経偈

        
  無上甚深微妙(むじょうじんじんみみょう)の法は 百千万劫(ひゃくせんまんごう)にも遭(あ)い遇(あ)うこと かたし 

  われいま 見聞(けんもん)し受持(じゅじ)することを得たり 

  願わくは 如来の真実義を 解げ)したてまつらん

(仏教のこの上なく深い微妙な教えには、何回ものカルマを重ね、何度生まれ変わっても、
 出遇うことは難しいのです。

 でも、いま見たり聞いたり、授業を受けたりできるようになりました。
 できることならば如来の考えた真の意味を理解したいものです)

般若心経
(ハート・スートラ・Heart Sutra)

    
  般若心経(はんにゃしんぎょう)は 仏教の精要(せいよう) 密蔵(みつぞう)の肝心なり 

  このゆえに 誦持講供(じゅじこうく)すれば 苦を抜き 楽を与え 

  修習思惟(しゅうじゅうしゆい)すれば 道(どう)を得 通(つう)を起こす 

  まことにこれ 世間の闇を照らす 明燈(みょうとう)にして 生死(しょうじ)の海を渡すいかだなり 

  深く鑽迎(さんぎょう)し 至心(ししん)に 読誦(どくじゅ)したてまつる

(般若心経は仏教のエッセンスを集めた、密教の中心エネルギーです。
 だから、そらんじて憶え、うやうやしく唱えれば、その波動で苦しみは抜け楽になります。
 内容についていろいろな本を読み理解し、人生と比較し深く考えれば、覚りを得て、
 さまざまな神通力が生じます。

 本当にこれは世間の価値観(金銭・物質至上主義)という闇の世界を照らす明るい照明灯で、
 生と死の間を渡る人生の海を楽に生きるための、イカダようなものです。(みんなは泳いで渡っています)
 だから深く意識の中心に置いて、心より読み、暗唱しましょう)

 般若心経 本文    ×1


じゅうさんぶつしんごん
十三仏真言 


1、 不動明王   のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
2、 釈迦如来   のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
3、 文殊菩薩   おん あらはしゃのう
4、 普賢菩薩   おん さんまや さとばん
5、 地蔵菩薩   おん かかかび さんまえい そわか
6、 弥勒菩薩   おん まいたれいや そわか
7、 薬師如来   おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
8、 観世音菩薩  おん あろりきゃ そわか
9、 勢至菩薩   おん さんざんさく そわか
10、阿弥陀如来  おん あみりた ていせい から うん
11、阿しゅく如来 おん あきしゅびや うん
12、大日如来   おん あびらうんけん ばざら だとばん
13、虚空蔵菩薩  のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか   ×各3

  * 十三仏真言はなくなった方の霊(亡霊)を弔うための追善供養のお経です。
    一定の時期にその尊格が現れ、亡霊を浄土に導くとされる教えなのです。

  * 初七日(不動明王)27日(釈迦如来)37日(文殊菩薩)47日(普賢菩薩)57日(地蔵菩薩)
    67日(弥勒菩薩)77日(薬師如来)100日(観世音菩薩)一周年(勢至菩薩)三周年(阿弥陀菩薩)
    7年目(阿_如来)13年(大日如来)33年(虚空蔵菩薩)

  * 日々の勤行でも三回ずつ唱えることをお勧めします。
    またお好みの尊格の真言を唱えます。
    回数は7回、21回、108回、1080回などと増やしていきましょう。

光明真言
(クリヤーライト・マントラ/Clear light Mantra)

             
 
 となえたてまつる光明真言(こうみょうしんごん)は 大日普門(だいにちふもん)の万徳(まんどく)を二十三字に集めたり 

 おのれを空(むな)しゅうして 一心にとなえたてまつれば みほとけの光明に 照らされて 

 三妄(まよい)の霧おのずからはれ 浄心(じょうしん)の玉 明らかにして 真如(しんにょ)の月 まどかならん

 おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん   ×3

(大日とは、普遍的な象徴の太陽(セントラル・サン=内的太陽)を讃えることであり、
 その光の明るさは覚りの智慧に喩えられ、その功徳(メリット)
 光明真言(クリヤーライト・マントラ)のサンスクリット語文字の23字に畳み込まれています。

 だから心に邪心がなく、一生懸命唱えれば、過去・現在・未来の妄想が晴れ、
 自身の意識体である丸い球体が、内的世界のヴィジョンの中に空の月のように明らかに現れます)

  * 外的世界と内的世界は一体なのです。As above So below.(上にあるものの如く、下も然り)

オン(帰命)アボキャ(不空)ベイロシャノウ(ビルシャナ・遍照)マカボダラ(大印)
マニ(摩尼宝珠)ハンドマ(パドマ・紅蓮華)ジンバラ(焔光・光明)ハラバリタヤ(展転)ウン(フーン)

  * オーン 不空遍照尊よ。大印を有する尊よ。摩尼と蓮華の光明をさし伸べたまえ。
  * フーン  チベットではこれを短く「オン マニ ペメ フーン」と唱えています。

ごほうごう
御宝号

 
 高野たかの)の山に身をとどめ 救いの み手を垂れたもう おしえのみおやに 帰依したてまつる

 願わくは 無明長夜むみょうじょうや)の闇路(やみじ)を照らし 二仏中間(にぶつちゅうげん)の我等を導きたまえ

 なむだいしへんじょうこんごう
 南無大師遍照金剛       ×3

(あの素晴らしい涅槃に行かずに、わざわざ穢土である高野山に身を置いて、
 人々を救おうと待ち構えている弘法大師さまに帰依(一時的に避難)いたします。

 できましたならば、お釈迦様(シャカ・ムニ・ブッダ)が亡き後、弥勒菩薩(マイトレーヤ)
 出現するまでの長い長い闇の時代(カリ・ユガ)を生きる私たちを導いてください)

えこう
回向 

 

お唱えして得られたメリットを他者に回します

                                 
  願わくは この功徳(くどく)をもって あまねく一切に及ぼし われらと衆生(しゅじょう)とみなともに

  仏道(ぶつどう )を成(じょう)ぜんことを

(できましたら、唱え上げたことによって得られた功徳(メリット)を、縁のある人々だけでなく
 生きとし生けるものすべてに及ぼし、私とみんなの意識体が、仏道を完成し涅槃に行けますように)

 合掌礼拝(三礼)   

                               <終了>