千と千尋の密教
密教とは、映画「千と千尋の神隠し」なのです。
だから宮崎駿監督は、失われた神話を人々に布教する救世主なのです。

密教は意識の成長と進化を説きます。

主人公「ちひろ」は、お父さんの転勤で住みなれた町を引っ越すことになります。
その彼女が、トンネルを通って、異次元世界に行き、
お父さんとお母さんを助け出す冒険の旅をします。

帰ってくるときの彼女は、暗いトンネルでも恐れない成長した大人になっていました。

トンネルこそ、女性器の象徴です。
そこを通って異次元世界に入れるのです。

千尋が行かなければならなかった「油屋=ゆや」は現代のトルコ風呂。
ナメクジ女やカエル男も、ヌメヌメの性の象徴です。油も性の象徴です。

女の稼ぎのピンはねをする、やり手婆あというのが湯婆婆です。

《オクサレさま》

千尋に初めて付いたお客さんが、オクサレさまです。
オクサレさまのこの姿はヒンドゥー教のシバリンガムとヨニの組み合わさった姿です。

ヒンドゥー教では、シヴァリンガムのことを、シヴァの男性器とパールバーティの女性器と呼んでいます。

密教ではこれを金剛界、胎蔵界と呼んでいます。



《オシラさま》
肌が真っ白のオシラさま。大根のような鼻をぶら下げて・・・。

象だとわかるよね。
象はインドの神・ガネーシャ。シヴァの息子。

日本では大根を祀る、双身・聖天さま。

なんで双身?
重なっているから。

浅草・待乳山の聖天さまは、色町・吉原のすぐそばだよ〜。
浅草七福神は、正月早々呼び込みのお兄さんに出会うので困ったよ!!

エレベーターでリンがマムシの黒焼きを食べた。もちろん精力剤。


《坊・インナーチャイルド》
ユングに言わせれば、坊はインナーチャイルド。

あなたのインナーチャイルドは何が好き?

私は、密教法具が好きで好きで・・止まらないのです。

これが私のインナーチャイルド、統御できない性向(カルマ)。


《カオナシ》
うー、うー・・としか言えない・・存在・・・・え?あなたも?

この世は言ってはいけないことばかり。
やってはいけないことばかり。

ユングはこのような存在に、ペルソナ(仮面)と名付けました。

教師という肩書き?
医者という肩書き?
警察官という肩書き?

ずっと仮面をつけていると、仮面が自分だろうと思ってしまうんじゃない?

名前を外した、上位概念・・人間になりた〜い!!

あなたの、真の名は何なのでしょうか?


《かまじい:ボイラーマン》
湯婆婆から連絡を受けて、お客様の好みの薬湯を出す。

「聖人の薬を投ずること、機(器)の深い、浅いに従い、
 賢者の説教するか、黙するかは時を待ち人を待つ。」
と、空海も述べている。

坊主は、苦しんでいる人を救う医者なのだ。

でも、その患者の、器(世界観)と機会(タイミング)を知って薬を渡さなければ効かない。

人々を癒して疲れた神々を、癒す・・湯温や薬湯で・・・。

ヒーラーのヒーラーに私はなりたい。
そのためには、後ろにたくさんの知識を詰めた方便としての薬箱がないと、癒せない。

六本の腕の数は八面六臂、これは観音様の化身?

チベットでは、ダライラマは四臂観音(四本の腕)と呼ばれています。

《春日さま》
神道の神様・・春日大社は藤原氏の神社。

唯識を守る奈良の興福寺も藤原氏のお寺。

顔につけた紙は御簾の仮面の象徴。

朱色の衣装は、神社の丹(朱色)の色なのです。

《オクサレさま:翁》
ミソギと祓いが行われると、ケガレが取れて再生します。

「よきかな・・よきかな」・・と言って龍のように飛んでいきます。

漢字では「善財・・善財・・大薩。」

「せんざーい、せんざーい、たいさった」

理趣経の最後にこの句を唱えます。  

*垂・・・辞書に無いためこのような表記ですが一文字です


《カオナシの化け物》

「金を出そうか、千は何が欲しいんだ。いってごらん。」

「あなたはどこから来たの?来たところへ帰ったほうが良いよ。私がほしいものは、あなたには絶対出せない。」

「おうちはどこなの・お父さんやお母さんは、いるでしょ?」

「いやだ・・いやだ・・、さみしい・・・、さみしい・・・」

「千ほしい、千ほしい・・・欲しい!!」

(ご注意:大人が欲しいというのは、身体が欲しいということで、肉を食べることではありません!!)

「私を食べる前に、その前にこれを食べて。」と千はニガ団子をカオナシの口に投げ込みます。

「うう・・・、あああ・・・」「ぐぇーっ」とどす黒いものを吐き出します。

吐き出すという行為は、カタルシス。

吐いて、吐いて・・また食べる・・TV番組がありましたね!!

吐くことは受け入れられない状況からの離脱を示します。

               


《リンのタライの船》
銭婆のところへ千は行くことになります。

タライは昔は、棺桶として使いました。

「銭ーバのところへいくんか、あの魔女はこええぞ。」とカマジイはいいます。

ほんとうに怖いのは、片道切符だからなのです。
帰ってこられないのです。

死の旅路も、片道だから怖いのですよね?!
 
《ハクと千尋》

「銭婆さん、ハクとわたし、ずっと前に、会ったことがあるみたいなんです。」

「じゃ、話が早いよ。一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで。」

千を迎えに来たハクに乗っているうちに、昔のことを思いだします。

「自分では憶えていなかったんだけど、わたし小さいとき川でおぼれたの。
 その川の名前はね・・・コハク川。

 あなたのほんとうの名は・・コハクがわ。」

その言葉を聞いてハクはマコトの名を思い出しました。

「千尋、ありがとう。私のほんとうの名は、ニギハヤミ・コハクヌシ」

「すごい名前、神様みたい。」

ピシ、ピシ、ピシ・・ハクのうろこがはがれました。

湯婆婆の魔法が解けたのです。

     


それでは「あなたの『マコトの名前』は何ですか?」

それがわかると、この世の魔法使い(世間さま)がかけた魔法が解けるのです。


《トンネル:子宮》
わたしたちは、トンネルを通ってこの世にやってきました。
そしてトンネルを通ってあの世に旅立ちます。

この世界にいたことは夢のように思えます。
さっき置いた自動車に、もうホコリが被っているなんて?

「楽しい時間は・・・一瞬にして過ぎてしまいます。
苦しい時間は・・・ゆっくり過ぎるのです。」

絶対時間なんてありません。
時間は相対的に進むのです。

お父さんやお母さんにとっては一瞬でした。

でも、成長した「千尋」にとっては、
湯屋の仲間との、とても楽しい想い出が残っているのです。

このような異次元世界への旅を、昔は神隠しと呼んでいました。

UFOに連れ去られた人々の体験も、このようなものかもしれませんね?!