密教タロットの世界観
プラトンと空海


私は、密教タロットをお教えしている。

密教とタロットがなぜ結びつくのだろう?

それは共に「真実は隠される」という教えで、
地水火風空という象徴、五大または四大というシンボルをベースにおいているのだ。

同じ古代からの文明でも中国では、五行というシンボルをベースにしている。

我々は万物に囲まれている。
それをどのように理解するのか?

プラトンは万物の出現の元を、一者からの流出(emanation)と考えた。

空海も同じことを考えている。

空海にとって、万物は大日如来という一者からの、流出(emanation)なのだ。

その流出の過程で、ニ(金胎)になり、三(三密)になり、四(四曼)になり、五(五大)になる
というのが真言密教の奥義となる。

玉の一番の秘密

玉(コイン)の一番を見てみよう。

なぜ中央の色が黄色なのだろう?

emanation(放射)とは、ビックバンのことかもしれない。

光りは金色に放射して輝く。





真言密教では、黄色(こうじき)と読んで、袈裟の色に使っている。
地(earth)の象徴が黄色なのだ。

真言僧も、地に足を着けて一歩一歩歩む。
その足の下に、八葉の蓮が花開いて咲いている、とイメージしながら。

中央に赤い花弁があり、花びらが四枚開いている。

後ろに赤い四角が描かれ、黄色の丸で囲まれている。

その外側には、放射するようにギザギザの三角形が描かれ、
外を黄色い円で閉じられている。

真言密教としてこの絵(曼荼羅)を見れば、中央の赤い大日如来から、
四仏(阿?・宝生・阿弥陀・不空成就)に見える。

その外側に、菩薩や明王、天部の神々が参集した、集会図なのだ。

この八葉蓮華には、上下に茎や蕾があり、宇宙の四方に伸びている……。

杯(カップ)の一番の秘密

  密教は五大(地水火風空)をシンボルと観ることで(これをクリックすることで)
  ウサギの穴にもぐることができる。

  コトバの表層世界から、深層世界に入ることにより、多層に重なった表現が理解できるようになる。

  シンボルとサインの違いがわかれば、この世界に参入できるのだ。

水は、周辺の気温によって変化する不思議な物質だ。

冷たい時は個体(氷)、真ん中の温度で液体(水)、
そして熱を加えれば気体(蒸気)となる。

水には形がないので、入れ物が必要になる。

つかみ所がないことでは、心とそっくりだ。
でもいやな出来事があると、心は煮えくり返り、感情があふれ出す。

この杯が赤いのは、言葉を投げかけられ感情が抑えきれないでいることを現している。

知性(風)や忍耐(火)という杭で支えようとしていても、あふれ出ててしまうのだ。

五大には色もある。
ここでは四大が黄色(地)・水色(水)・緑色(火)・赤色(風)に分けられている。

六本の棒の上についている黄色のマークはなんだろう?

真言密教で解釈すると、摩尼宝珠になる。
摩尼宝珠は、空のシンボルだ。

水晶の宝珠に手をかざせば、そのエネルギーがわかるかも知れない!!
六本の棒(杖・杭)は上を指して登っていく。
意識の成長と進化を表している。

これを密教では、六大喩伽・・・だからこの図は、金剛界曼荼羅ともいえるのだ。

曼荼羅の立体を卒塔婆(ストゥーパ)と呼んでいる。


そうなると、玉(コイン)は平面図の胎蔵界曼荼羅なのだ。

平面図と立面図は二つで一つ。(金胎不二)

建築家(石工:mason)はこの図面を元に世界を作るのだ。
修行か、救済か?:自力か他力か?


  宗教には二種類の救いがある。

  「修行をして覚りを得る」方法(智慧の道)と、
  修行しようと思うその心さえ神仏のおかげと思い、自力を放棄する「救済の道」(献身のヨガ)だ。

  密教や禅宗は修行の道を選んだ。
  しかしその後、浄土宗と浄土真宗は、自力を放棄し、他力の教えを広めた。

  これがキリスト教の「救済の道」と同じようになってしまった。

          
杖(火)・剣(風)カードの秘密


  火も風も、目に見えない存在だ。でもその影響は間違いなくある。

  杖は植物で出来ている。
  木が天を目指して大きくはびこるように、火も天を目指して伸びていくものだ。

  水を与えてさえいれば、木は大きく成長する。

  水やりはやさしい修行だ。
  木は自動的に伸びるのだから、他力の教えだ。

  ローマ・カトリックも献身を重要視する。
かたや剣(風)の絵はどうだろう。

鋭い両刃の剣が上を向いている。

自分の中の余計なものを切って、進めというシンボルだ。



断・捨・離という辛い修行、滝行や山駆もこの修行のうちだろう。

風で象徴されるクールな自力の修行なのだ。
本願ぼこリ


杖の上部には、鎌の刃が刺さっている。
気をつけないとこの鎌で大怪我をするという教えだ。

これを浄土真宗の開祖・親鸞は、本願埃(ほんがんぼこり)と言った。

すべてをゆだねてしまう教えは、何もしなくてもうまくいっているという
努力放棄の教えにも繋がるからだ。

自力修行を目指す不動明王は、剣を持っているたくましい男性だ。

他力修行を勧める観音菩薩は、水差しを持っている優しい女性だ。

タロットの教えに従ってお好みの道を歩んでください。

密教タロットで人格変容を!!



  ただの一枚のつまらない絵柄から、このような話が無数に編み出されていく。
  その能力を与えてくれるのが、シンボルというものの力なのだ。

  万物の根源を辿ることにより、面前のつまらない出来事にも意味のあることが分かるのだ。

  つまらないと思うのは、探求するメガネ(思考法)を持っていないからだ。

  密教タロットを学ぶことにより、あなたの発想力は爆発的に増加し、
  たくさんのコトバの編み出せる人になるだろう!!

  そして、みんなの注目する人になることが出来るだろう。

  なぜならば、この世はコトバで出来ている(声字実相)のだから。