空海の道----得度レポート  

by 翠明
今回の空海の旅、本当にお世話になりました。
写真もありがとうございました。
一緒に旅行した方たちもとてもいい方ばかりで
すごく楽しかったです。

得度のレポートを書かなくては・・と
思って書いてたんですが、
はてしなく長い文章になってしまったので
得度式にしぼってレポートします。

得度式の朝、勤行を終えて伽藍参拝に行きました。
中門、金堂、経堂、大社、西塔、御影堂、大塔
それぞれの前で真言を唱えます。

わたしはこの時、もうすぐ得度式の緊張がMAXになっていて
これからすることの事の大きさを身に染みて感じていました。

みんなよりも先に得度する二人は常喜院に戻って丁字湯に入りました。
そして、白い着物を身に付けます。
白い着物を着た自分を鏡に映した時、「まるでお棺に入っている人みたいだ・・」
と思いました。

お坊さんが袈裟と法衣を受け取りに来て本堂へ向かいます。

不動堂で阿闍梨さんに准胝観音真言と五体投地(三礼)の仕方を教わります。
准胝観音真言は「オン・シャレイ・ソレイソンデイ・ソワカ」
一緒に得度を受ける方と二人で声を合わせて唱えます。
覚えたら目を閉じて、唱えます。

必死に唱えてどれだけ時間が過ぎたかわからないほどでした。
途中で阿闍梨さんが正座の痛みを緩和するために一度立たせてくれて
痛みが和らぎました。

住職が入場され、真言を唱えていた私たちも住職の前に移動。
ついに得度式の始まりです。
(この時、正座による足のしびれはすでに限界点突破です)

住職の後ろには准胝観音が描かれた掛け軸。
阿闍梨さんが式が始まる前に准胝観音がこの式を司っていて、
そのために准胝観音真言を唱えるのだと教えてくださいました。

白い着物を着たわたしは死人のようで、儀式により生まれ変わるのだろうかと
おぼろげに思いました。

拝礼したあと、お経を賜り、三礼。
もっと儀式の後のほうにあると思っていたのでびっくりしたのと
足のしびれでなかなか動けず、立ち上がって、よろめいてしまいました。

准胝観音に
氏神様に
そして父母に三礼しました。
(たぶん)

次は、一人一人住職の前に座り、かみそりと散杖を受けました。

その後、屏風の裏に回り 左、右、上の髪を切り
黒い法衣を着てふたたび住職の前へ。

得度の証明書を頂き、住職に「翠明」と呼ばれた時
「あぁ、私はこういう名前になったのだ」と
いきなり実感が迫ってきました。

袈裟を受け取り、着せていただき
ついに尼僧となったのでした。

私は得度ということを小林さんに聞いて3ヶ月も経たないうちに決心をして
今回の式にのぞみました。

この旅でご一緒した方たちはみんな得度を悩んでいるのに、私は即決してしまって
高野山に行って初めてその重みを感じました。

奥の院に行き、お昼の後の自由行動でみんなが受戒式に出ている時
得度式の前にも行った伽藍参拝に行きました。

金堂に入り、座って大日如来さまの柔らかな微笑みを眺めていると、
「あぁ、これでよかったんだな。」と思いました。


得度を終えて、すごく変わったということは、いまのところありません。
でも、心のよりどころというか
「私は高野山真言宗、僧侶です。」という
揺るぎないものがわたしを支えてくれるような気がします。

文章を上手くかけなくてごめんなさい。
きっと人それぞれ感じるものは違いますね。
得度を受けた意味はこれから感じていくんじゃないかなと思っています。

翠明