もうすぐ資本主義が終わる!! 

  資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)


 水野和夫:著


 日大経済学部教授
 (元内閣官房内閣審議官:国家戦略室担当)
 


もうすぐ資本主義が終わるんだって?!

言っている人が水野和夫さん。肩書も十分ある人なんだ。

TVでアベノミクスで景気回復といわれても実感はないけど、この本は面白かった。


資本主義はフロンティア(周辺)を開拓することで、資本(中心)を増殖させてきた。

その結果、南米もアジアもアフリカも開拓されつつある。
地球上にフロンティアは残っていない。

空間的なフロンティアを失った資本主義は、時間的フロンティアを、ITを駆使した金融取引によって開拓しようとした。
しかしこれも限界。

先進国では、金利ゼロ状態が続いている。
日本でも2パーセント以下の金利が16年以上も続いている。

金利ゼロとは投資しても儲からないということ。
資本増殖のサイクルが止まってしまった。

歴史の大転換がやってくると、水野教授は言う。

中世封建システムから、近代資本主義システムが変わったように、システムの大きな変容が求められているというのだ。

稼げなくなった資本は、内部に利益を求め、従業員の賃金やコストカットでブラック企業化している。

安倍首相は、法人税減免、成果主義(残業代ゼロ)、雇用の規制緩和(外国人労働者の参入)を掲げ、
外国人投資家のための株価対策としての政策を提案している。

これにより、残業代ゼロで、長時間労働をさせられ、低賃金外国人労働者の来日により、一般の日本人の賃金も引き下げられるだろう。

このように未来は絶望的なのか?

そんなことはない、資本主義が終わっても、人類が滅亡するわけでもない。

変化はゆっくり進む。

なにがなんでも経済成長しなければという、カルマ(思い込み)の強迫観念を捨てれば、
新しい未来は見えてくるのかもしれない。



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  わかるかネオ!マトリックスはシステムだ。」

  「そのマトリックスと戦う時が来たということだ!」

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システムの変更には、思想の変更が必要なのです。

排他的な一神教的思想から、包括的な曼荼羅の思想が必要なのでしょうか?