医化学の祖・パラケルススを師と仰ぐ開業医で、16世紀後半に活躍した人物です。
彼の下の言葉を手がかり(シンボル)にして神秘の世界に入門してください。
神秘は言語では指差せないものなのです。
『その割合が1対6である卑俗にして高貴なるものを、アエスクラーピウスの杖もつドラゴンに我らは与える。
すると、落ち着きなく、興奮しやすいドラゴンは鎮まり、眠りに落ちる。
その後2つの天然の泉、つまり白い水と緑の水の、2つの泉が現れる。
泉はあふれ流れ、ドラゴンを覆い飲み込む。
そして次の夏の暑さが舞い戻る時、ドラゴンが溺死した水は蒸発し、その遺体は海の底に横たわる。
遺体を火の中に投げ入れると、生命を取り戻し失われたと思われし翼を快復し、飛び去る。
しかし卑俗にして高貴なるものを吸収することでもうけられる子供は、火中に残される。
その子供、その胎児、火中で生まれしが故に、サラマンドラ(火とかげ)のごとく火中にて自らを養い、
見事に成長す。つぎにそれはまったき赤、血の色となる。
ドラゴンが溺死した水よりも強運なる水で、それは洗われねばならない。
その水につけることで、その母をも洗わねばならない。
その目的は病みし人々の治療を可能と為すためである。
血液からの魂の離脱により、病みし肉体の人々は蒼白となる。
肉体の蒼白化とは、あらゆる肉体が被らなければならない過程である。』
以上「ユング思想と錬金術」M/Lフォン・フランツ著より抜粋