哲学の社会的効用

                    
哲学する人、批判的に考える人が増えるということは、
ごまかしの政策を掲げて、人民を誤った道に引き込もうとする悪い政治家にとっては、
困ったことかもしれない。

例えば戦争を始めようとする場合には、戦争挑発者たちは、美しい名目を掲げてその戦争を美化し、
侵略戦争を防衛戦争であると言いくるめようとする。(集団的自衛権)

だが人民の多くが批判的に考える能力をもつ場合には、このようなごまかしは見破られてしまう。
だから、戦争挑発者たちは、あらかじめ思想の自由を弾圧して、
批判的に考える力を人民から奪っておかなければならない。(秘密情報保護法案)

戦争に限らず、一般に、人民を不幸な道に誘い込もうとする人々にとっては、
批判的精神、自由にものを考える習慣ほどじゃまになるものはあるまい。

こういう人たちの眼には、自分でものを考える人間、批判的に考えかつ行動する人間は、
[不逞のやから(愚者)]とうつるのであろう。

この事を逆に言えば、哲学する能力を身につけた人々が増えることは、
戦争やその他の害悪から人民を守るための、強力な抵抗線を築くことを意味するのである。



                     1962年発行・世界15大哲学・1:哲学のすすめ P 72より抜粋


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