ネイティブ・アメリカンの美しい言葉たち


オジブワ族の祈りの言葉

おお、グレートスピリット(大いなる霊)よ、
私は風の中にあなたの声を聞きます。

あなたの息吹は、万物に生命を授けています。

どうか私の言葉をお聞き届けください。
 
あなたが生んだたくさんの子供の一人として、
わたしはあなたに心を向けているのです。

私はこんなに弱く・・・・
こんなにも小さい・・・・

私にはあなたの叡智と力が必要です。

どうか私が、美しいものの中を歩んでいけますように。

そして、赤と緋に燃える夕日の光を、いつも目にすることが出来ますように。

あなたが創り出したものを、私の手がていねいに扱うことが出来ますように。

そしていつもあなたの声を聞き取っていられるように、
私の耳を研ぎ澄ませておいてください。

あなたが私たち人間に教え諭したすべてと、
一枚一枚の木の葉や ひとつひとつの岩に、
隠していった教えの全てとを、私が間違うことなく理解できますよう、
どうか私を賢くしてください。

私に叡智と力をお授けください。

仲間たちに秀でるためではなく、
私の力をもって最大の敵を打ち倒すためにです。

汚れていない手とまっすぐな眼差しをもって、
私があなたの前に立つことが出来ますように。

そのようであることが出来れば、
私の命が、夕日が消えかすんでいくようにして、
この地上から消え去っていくとき、

私の魂はあなたのもとへ、

堂々と立ち帰っていけることでしょう。
イロコイ族の祈りの言葉

われらはわれらを支えてくれる、
母なる大地に感謝します。

水を運ぶ河と小川に感謝します。

病気を治す力を持ったさまざまな薬を恵んでくれる、
植物たちに感謝します。

我らの生命を育むトウモロコシと、
その仲間のそら豆とカボチャに感謝します。

果物を実らせてくれる生垣と木々に感謝します。

太陽が沈んだ後も、闇を照らす光を与えてくれる、
月と星に感謝します。

我らの祖先である「ヘノ」に感謝します。

彼はわれら孫たちを、呪術師と蛇とサソリから守り、
雨を降らせてくれます。

われらはまた、慈悲深い眼差しで大地を見つめてきた太陽に、
感謝します。

最後にわれらは「グレートスピリット」に感謝します。

あらゆる善きものを身にまとい、われら子供らの幸福のため、
万物を導いてくださる「グレートスピリット」に、

われらは感謝をささげます。
エスキモーの伝説

始まりのとき 人間と動物のあいだには違いはなかった。

その頃はあらゆる生き物が地上に生活していた。

人間は動物に変身したいと思えばできたし、
動物が人間になることも難しくはなかった。

たいした違いはなかったのだ。

生き物は時には動物であったし、時には人間であった。

みんなが同じ言葉を話していた。

そのころは、言葉は魔術であり、霊は神秘的な力を持っていた。

でまかせに発せられた言葉が、霊妙な結果を生むことさえあった。

言葉はたちまちにして生命を得て、願いを実現するのだった。

願いを言葉にするだけでよかったのだ。

しかし説明したらだめになる。

昔は万事がそんな風だった。
オヒィエサ・インディアンの現代作家

子供のころ私は贈与という言葉を知っていた。

ところが、文明人になってこのかた、
私はそのような優雅な振る舞いを忘れてしまった。

かっての私は、自然なままの生活を送っていた。

しかし、いま私は作り物の世界を、生きている。

以前はきれいな石なら何でも私の目には宝石に見えていたし、
生きている木ならどんなものでも、尊敬の心をかきたてていた。

それが今では物の価値をドルで計る、

色づけされたされた風景の中で、
白人と一緒になって、ぺこぺこしているありさまだ。