高野山での死の儀式

紀伊半島の中央、山深い高野山に行くには、大阪難波から南海鉄道で平野を一時間。

山道をガタゴト登り、山に囲まれた極楽橋からケーブルで標高800メートルまで登ります。

バス10分で千手院橋。降りて徒歩3分で「常喜院」です。

常喜院の門を入って左手に大きな地蔵さんが立っています。

見上げると、鼻水をたらし右目から涙を出して泣いていました。


得度の日は日本の歴史上最大の大災害「東日本大震災」から一週間目にあたります。

得度とは「渡ることが出来る」という儀式です。

この世の価値観(生きることが良いこと)から、あの世の価値観(生かされている命)に渡るのです。

通過してきた、関西の町での日常性が不思議に思えました。

なんと有り難い(ありえない)日常性だったのでしょう。
でも関西の人は、まだそのことを気が付いていません。

「人々の思いあがりの心が天災を招いた。」
東京都知事のコトバが脳裏に浮かびました。

得度前夜は「慰霊と祈願」の法要を本堂をお借りし、お地蔵様の前で祈りました。



「死を思う=メメントモリ」

弘法大師空海の作った大伽藍は、死者の旅立ちにぴったりの白い雪化粧でした。



赤い色は生きるために必要な血の色(胎蔵界)・・白は純粋な精神を表わす雪の金剛界です。

ここで金胎不二の情景を見させていただきました。


得度の儀式が終わり弘法大師に挨拶に行きます。
7人の既得度者と11人の得度者が集まりました。

光明真言を唱えながら奥の院までおまいりしました。



「まんだらや」はみんな違ってみんな良い。
昼食の自己紹介では、個性的な人々の集まりで笑いが絶えませんでした。

Gさん、朝の勤行でコケた足の腫れは引きましたでしょうか?

R君、先輩のあなたが参拝中に数珠を落としていたけど、部屋に忘れた数珠もあなたのではないのかな?

Gさん、運転ありがとう。おかげで助かりました。

Mさん、那須からチベットの「ドラ」を運んでいただきありがとう。住職も喜んでいました。

皆様の力が、楽しいイベントを作り上げてくれたのです。
ありがとうございました。