ローン・レンジャーと阿弖流為(アテルイ)

    ローン・レンジャー

ジョニー・ディップ主演の映画「ローン・レンジャー」が面白い!

昔のTVドラマは、鞍馬天狗の西部劇だった。
でも今回は違う!!

ローンレンジャーがトントに聞く。 「正義とはなんだ?」

トントが答える。 「its up to you!:それは、お前次第だ!」

トントはいつも言っている。

「白人嘘つき、インディアン嘘つかない!」

トントはスペイン語で間抜けという言葉。

発見した金・銀を求めて、インディアンの土地に割譲されたイギリス支配下の香港から、
多くの中国人の労働者が鉄道を引く作業に従事した。

ゴールドラッシュの西部開拓史は、インディアンの民族浄化になってしまった。

金・銀の価値のわからないインディアン。
だから間抜け?

インディアンは言う。 

「母なる大地に傷つけて、お前の母親は悲しまないのか?」

「森の与えてくれる物以上のものを、欲しがるな!!」

そして天のグレートスピリット(父親)に向かって聖なる山で祈る。

「ミタクオヤシ!!:すべては親戚。」


これは、「仏教の無分別智」覚りの言葉だ。

白人とインディアン・・・どちらが賢いのか・・・?

  阿弖流為(アテルイ)

さて阿弖流為(アテルイ)とは・・・。

陸奥の守、百済王敬福は749年聖武天皇に黄金13kgを献上した。

聖武天皇は、東大寺の大仏に金箔を施すことが可能になった。
そこで天平を天平感宝と紀元を改定するほどに喜んだ。

万葉歌人大伴家持は、「すめろぎの御世栄えんと東なる、みちのく山に、黄金花咲く。」
と歌って東北を讃えた。
ゴールドラッシュが始まったのだ。

それまで東北に住んでいた縄文人は、蝦夷と呼ばれさげすまれ、郷土を追い出され始める。

789年、アテルイをはじめとする蝦夷・連合軍は善戦するも、征夷大将軍:坂上田村麻呂率いる大群に敗れる。
無駄な戦を避けるため、指導者のアテルイとモレは、田村麻呂の軍門に下る。

田村麻呂は歴戦の勇士の助命嘆願をするが、都の支配者には勇者の友情が通じない。

願いがかなわずに地中に首だけ出して埋められる。
(ローン・レンジャーとトントも同じように処刑される)

その後、彼らが怨霊となることを封じるために、京都の清水寺にいまでも祀られている。

そして坂上田村麻呂は、東北各地に毘沙門天の結界を張り、蝦夷の神:アラハバキの力を封じているのだ。




映画を観終わって出てきたら、渡辺謙と佐藤浩市の「許されざる者」のポスターに目がいった。

「勝って生き残ったものが正義で、負けて死んだものが悪になる。記録てのはそういうもんだろ。」

これは今の政治にも通用する言葉だな〜。