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「4人を滝行に連れて行ってくれませんか?」
電話を受けたら・・このような申し出があった。
「なんで?」
「いや〜友達が子供が出来て、親になるためのお祝いです。」
このコトバを「通過儀礼」を求めていると思い・・
真言宗がやるんじゃ〜と慶んでお受けした。
三連休の真ん中。
道は少し込んでいたが・・いつものように穏やかな日差しの越生に着いた。
黒山鉱泉に車を置き、本尊にご挨拶。
男滝と女滝のそばに小さなお堂がある。
そこで待ち合わせた依頼主にすれ違った。
男4人女2人の組み合わせだった。
一緒にお堂で・・三禮や般若心経を唱え滝に向かった。
さすがに天狗滝に入ると寒風が吹き、異様な雰囲気だ。
今日は飛び入りのK君も静岡から参加している。
初心者5人が無事・・1分半我慢できるだろうか?
子供の出来たI君から滝に入り、おびえることもなく我慢した。
次から次に滝に入り、興奮も冷め遣らない面持ちで・・温泉に向かう。
そう・・ここは滝の後に温泉に入れるのだ。
滝を降りて・・鉱泉に向かう際に・・ふんどしにジャンバー姿の人々とすれ違った。
滝に入る様子だ。
20人から40人はいるだろうか?
すごい団体だが、雰囲気が違う。
下っていったらば「道精神を取りもどせ」と書いてあった。
右翼の団体だった。男滝で皆が滝行をしているのだ。
右翼と坊主・・共に同じようなことをしているのかもしれない。
国が官僚の悪政により滅びていくことを危惧しているのだから。

鉱泉に入ると参加者は遠足の際の子供のように、体験を語りあう。
そう・・・辛い体験を共にすると・・仲間意識が・・親近感がわくのだ。
4人のメンバーは帰り、私たち3人は天狗滝の裏の山を登り始めた。
40分の登山で「役の行者」の像に着いた。
秋の日は落ち初め、枯れ葉の山道に木漏れ日が差し込んでいる。
その枯葉の広場の奥に、等身大の「役の行者像」は鎮座ましましていた。
赤鬼と青鬼を従えて。
役の行者の後ろには・・大きな気が天に向かっている。
樹木の神をたたえているのだ。

「誰がこんな大きな像を・・ここまで持ってきたんだろうね?」
周辺の大掃除をして心経と南無神変大菩薩・・の御宝号を唱えた。
逆光の日差しに誘われて奥に行くと・・神奈備山がそびえていた。
「あそこが奥の院だね?」
誰がこんなところに修験道場を作ったのだろうか?

山は美しい。
木々の間から漏れる秋の柔らかい日差しが、
落ち葉にジグソーパズルの模様をつくる。
滝と山の修行は、ハイキングではない・・ということで、
先週Yさんの装束を笑っていた私が、芝公園から「白衣」で歩き始めた。
エアー・ジョグ(3900円)と白羽織(2500円)は浅草でそろえた。
鉢巻は「高尾山修験道」。
手には般若心経の金剛杖(1280円)。
白衣の作務衣(7500円)はテトロン製の筒袖。
白羽織は後ろに「南無大師遍照金剛」が書いてある。
白い手甲(1580円)も用意してしまった。
愚者に見えるかな?
右翼の人と違って・・これが私の精一杯の現世批判。
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