解脱を求めて
解脱と涅槃
言葉を辞書で確認する


(1)解脱(げだつ)という言葉を辞書で引きました。

 和英辞書 解脱=nirvana
一切の悩みから解脱する。
 広辞苑 梵語・mokusha(モクシャ)
束縛から離れて自由になること。
現世の苦悩から解放されて絶対自由の境地に達すること。
また到達されるべき究極の境地。涅槃。
 百科辞典 本能に基づく迷いに心を縛られている状態。
煩悩から脱して自由になること。
涅槃と同一視され仏教実践道の究極の境地とされる。
 英文サンスクリット語辞典 Moksha :
Liberation from the cycle of birth and death,
complete freedom salvation.
(モクシャ:生と死のサイクルから自由になること。
 完璧な自由。魂の救済。)


(2)涅槃(ねはん)という言葉を辞書で引きました。

 和英辞書 涅槃=nirvana・ニルバーナ
 広辞苑 梵語・nirvana  
煩悩を断じて絶対的な静寂に達した状態。
 百科辞典 サンスクリット語のニルバーナの訳。
原義は吹き消すこと。転じて煩悩の火が消え、智慧が完成する悟りの境地を言う。
仏教の最終目標。漢訳では滅度・寂滅・円寂など。
涅槃の内容は大乗・小乗で種々に説く。また釈迦入滅のこと。
 英文サンスクリット語辞典  Nirvana :
Extinction of self-will, Self Realization.
(ニルバーナ:個人の意思が消滅すること。真の自己実現。)


(3)上記の言葉を理解するために「煩悩」という語を辞書で引きました。

 和英辞典 worldly desires
世俗的な欲望
 広辞苑 衆生の心身を悩ませる一切の妄念。
貪・瞋・痴・疑・慢(とん・じん・ち・ぎ・まん)
貪欲・怒り・愚かさ・疑い・慢心

解脱成功者
釈迦の体験を考える


釈迦は生老病死の四苦の悩みを解決することを求めて出家し、苦行を始めました。
当時のヒンドゥー教の行者たちは、感覚器官から離れることで、絶対の自由が得られると考えていました。

釈迦もヒンドゥー教の師に付き冥想を修行し、心を内側につなぎとめる訓練(ヨーガ)に習熟しました。

冥想の最中には絶対的自由が得られました。
しかし冥想から醒めると、その問題は解決していません。
断食し、空気を吸うのさえ止め、苦行に挑みました。

その身体は痩せ細り、あばら骨は浮きあがり、頬はこけ、眼窩は落ち窪み
今にも死にそうな状態になってしまいました。

何かが違うと考えた釈迦は、村娘のスジャータの差し出す乳粥を受け取り、断食を中断しました。
力を取り戻した釈迦は、ブッダガヤの菩提樹の下に座り、
「十二縁起」の深い思考冥想を繰り返し、覚りを得ることになります。

*マトリックスの十二縁起を参照してください。

空海のコトバ
六道輪廻Six wheel of lifeからの脱出=解脱


私たちの魂(意識体)は分離のない状態(一如=ワンネス)のところに存在していて、
その魂の一部がこの世(物質世界)に降りて肉体に入ります。

社会からコトバを与えられ、言語概念世界観を創ります。
これが個と個が集合した、バラバラな世界観なのです。

一如(ワンネス)の世界をコトバで理解しようとすると、幻想が生じるのです。
そこで仏教では不立文字(ふりゅうもんじ・コトバの世界を作るな)と表現しています。

六道輪廻とは、自分の本体を肉体(物質)であると妄信し、いかに生きるかではなく
低次元の世界の価値観(金銭至上主義・個人絶対主義・物質至上主義など)
に縛られてしまう状態を指します。

その結果が、低次元の世界であるこの世を何度も輪廻し、カルマを積み重ねてしまうと考えています。

解脱とは、苦しみの原因である、このような人生から抜け出そうという試みを指します。


マトリックスからの脱出=解脱


映画マトリックスでは、人類は背中にコードを射されて情報を送り込まれ、幻想を見させられています。
見ていると思っているものは、無いのですから・・・無・色声香身触法(感覚対象は無い=心経のコトバ)となります。

私たちは意識レベルの低い人(エージェント・スミス=一般的な人々の象徴)の言葉で洗脳されているのです。

イエス・キリストの言葉「神の国がある」をなぜ信じられないのでしょうか?

それは多くの人々が、低位の認識に縛られていて、その視点で世界を観ているからです。
世間的価値観(煩悩)に縛られている私たちがいるのです。

マトリックス以外の世界があるという情報はモーフィアス(天使・菩薩)によってもたらされます。
そしてさまざまな葛藤の末、疑い深いトーマス・アンダーソンはネオ(救世主キリスト)になるのです。

もちろん彼のような能力はあなたの心にも潜んでいます。

あなたが縛られているのは心であり、その心を開放する (Free your mind)ことで
あなたは自由の身(解脱)となるのです。

マトリックスの世界から離れることを仏教では解脱といいます。
それはザイオン(浄土・約束された土地)という世界に行くことになりますから、涅槃と同意語になるのです。


タロットの運命の輪


タロットカードは、異端のキリスト教者たちが、その叡智を隠したカードです。

キリスト教は、神と人間の意識は別のものと考えていますが、
異端のキリスト教は、キリスト意識が私たちにも内在している(仏教では如来蔵思想)と信じ、
意識の成長と進化を「10番・運命の輪」に潜めたのです。

チベットの六道輪廻図と比べてください。

この世を支配しているのは、剣を持った程度の低い神・スフィンクス(閻魔大王、エージェント・スミス)なのです。
上に向かう犬と下に向かう猿はこの世をぐるぐる輪廻してしまう人々を指します。
この世しかないと思ってしまう人々です。

彼らを救いたいのですが、下手に助けようとすると、こちらが敵のように見られ攻撃を受けます。
みながエージェント・スミス化するのです。

解脱とはこのような輪廻の輪から抜け出し、究極の平安な状態(涅槃)に向かおうとすることなのです。

肉体を持ったままでも解脱は可能です。
仏教の歴史の中ではこの状態を即身成仏と呼びます。
欧州の神秘主義ではアダムカダモン(神人合一)と呼ばれていました。

あなたも・・そのような状態を目指し・・背中のコードを抜き・・・自らが考えることを始めてみませんか?