インセプション

レオナルド・ディカプリオと渡辺謙のハリウッド映画、インセプション。


産業スパイのリーダー:コブ(デカプリオ)は、ライバル企業からあるものを盗む犯罪スペシャリスト。
コードを繋ぎ相手の潜在意識に潜入し、秘密の情報を盗む(エクストラクション)のだ。

しかし今回のサイトー(渡辺謙)からの依頼は、
ライバル企業の次期社長に間違った情報を埋め込み(インセプション)
その企業を壊滅させようとする難問を持ちかけられた。

報酬は、彼のアメリカでの犯罪歴の抹消だった。

これで祖父母に預けていた子供たちと一緒に過ごせる。
その思いでコブは危険な賭けに出る。

他人の潜在意識に入った場合には、そこが・・・現実か?否か?の見極めが出来なくなる。

そこでそれぞれの潜入者は「トーテム」という独自の「現実感覚に戻る小物」を決めておいてから、
仮想現実世界(他人の潜在意識=夢)に潜入するのだ。

コブはコマをトーテムとしている。

現実世界ではいつかは回転が止まるのが普通のコマだが、
潜在意識下(夢の中)ではコマは永遠に廻り続ける。

潜入中のコブは死なせてしまった妻に対するトラウマで、
妻の幻影(幽霊)としばしば再会し会話してしまう。

自分の過去の記憶に戻ってはならない・・・これが新人に対するコブの教訓なのだが!!


「執着する過去の記憶のことを仏教では、カルマ(業)と呼んでいる。」

ライバル企業の次期社長は、夢の中での支配から逃れるには、自殺することだと
脱・洗脳訓練(脱・インセプション)を受けていたのだった。

イスラムの人々が、爆弾を抱えて敵対者に飛び込むのも、
インセプション(価値観を埋め込まれている)されているからだろうか?

現実とは何だ?・・胡蝶が夢

老子の「胡蝶が夢」をご存知だろうか?

あるとき老子が夢を見た。蝶になりお花畑をひらひらと飛び回っていた。
目が覚めると、人間として生きている。

「ワシは・・・この世界が本当だか、蝶であった、あの世界が本当だか・・・わからんよ〜。」
と弟子にもらしたそうな・・。

たとえ夢でも、それが「事実あった」と思えば現実となる。

私たちは、そのような情報の埋め込み(洗脳)を誰かにされてはいないのだろうか?

密教僧の治療法

密教僧も相手の世界観の中に入って、相手の潜在意識(カルマ)を操作する。

その際に相手の知らない、多様な印や真言を駆使することで、
相手の世界観に取り込まれることを排除できるのだ。

相手を操作する道具は「氣と意念とコトバ」だ。

その際のこちらに戻る道具(トーテム)が、手に馴染んだ密教法具なのだ。

古神道では一定の音に意識をあわせて、現世に戻ってくる行法がある。

社会的慣習を創立する:inception

inceptionというコトバは、最初にルールを作る、創立する・・ともいう。

巨大なビルが次々と崩壊していく映像は、
ルールを創立した人々をexceptionしているようにも思えてくる。

参考文献: 映画「アメリカン・クライシス 」 
        「洗脳原論」苫米地英人著