チベット・ネパールの祈祷師や日本の新興宗教の歴史を見て、
神仏とのつながり方は2種類あると思いました。
修行を通して自我を外していく方法が成就法です。
チベットや日本の密教のお坊さんがこのやり方です。
つながるまでに時間がかかりますが、行程が明確です。
行法として護摩修法などがあります。
突然神が降りて来るのが交霊法(降霊法=チャネリング)です。
イタコの口寄せやユタがこの方法です。
ネパールのディヨマーもこのタイプです。どうも女性が多いようです。
彼女らは神秘体験の後に、お寺に行き、修行をしてヒーラーになります。
男性は自我が強いため、なかなか自我を外せないのでしょう。
ところが女性は出産や育児などを通して無償の愛を注ぐという体験をするためか、
自我が外しやすくなるようです。
人間は自我を外すことで、神仏とチャネリングするのです。
交霊法で気をつけなければいけない点は、どのような神仏と交霊しているかということです。
交霊者の意識が低いと、低次の霊と交霊する場合もあります。
この判定をするために審神(さにわ)が必要になります。
審神は宗教学を学び、降りてきた神を特定するだけの教養が必要です。
真言宗の佐伯泉澄先生は「真言宗の僧侶こそ審神にならなければならない」という説を持っています。
というのは仏教の中でも浄土宗、浄土真宗などは輪廻や霊魂はないと考える傾向にあります。
しかし真言宗にとっては輪廻転生と霊魂の存在は欠かせないのです。
映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」ではダライ・ラマの転生後の場所を見つけるために、
男性のネェチュン(祈祷師)が鈴を着けた衣装で踊る場面があります。
鈴の音でハイになりチャネリングする方法は、ヒンドゥー教の祈祷師ザクリも同じです。
また神道の巫女も鈴を使って神を呼び寄せます。
国は違っても神仏とコンタクトする方法は同じなのです。