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訳文:
西暦818年の春、疫病がはやり、多くの遺体が
都のはずれの山道に捨てられるほどになりました。
この状況を見て嵯峨天皇は、空海にお尋ねになりました。
「このところ、都では疫病が流行し困っている。
空海殿なにか良い智慧はないものかな?」
そこで空海は
「この世は、天・人・地一体でございます。
人々の心が乱れると、天災が起こり、地震が起こるのでございます。
すべては人々の心が起こしているのでございます。
人々の心を治めるには、(人々の集合無意識の代表である)あなた様が
般若心経をお書きになり、祈られることが最良かと存じます。」
と答えられました。
そこで天皇は紺色の巻紙を左手に爪でしっかりと握り、
すずりに用意した金箔を右手の筆先につけ、
サラサラと見事な筆使いで、お書きになられました。
そこで、空海は、お経を選んだ理由を説明するために、
般若心経秘鍵を書いて、お経の意味を解説いたしました。
そうしますと「お祈りがうまくいきますように」との、
結びの言葉(結願--けちがん)を言わないうちに、蘇生した人々が、
病気で捨てられていた道端で、立ち上がり始めました。
(ホラー映画を見ているようですね!!)
意識レベルが変わると、別次元の世界が現れるのです。
でもこれは、私・空海が戒を守り、徳を積んだためではなく、
「金輪・御信力(きんりん・ぎょしんりき)」のためなのです。
ですが神社や仏閣にお参りするかたがたは、ぜひ般若心経秘鍵をお唱えください。
「え、なぜこのお経の意味を知っているかですって?
うん〜それは、前世の昔、インドの遺体・捨て場でもある霊鷲山(りょうじゅせん)で
お釈迦様が説法をされているときに、筵(むしろ)を引いて般若心経の深い意味を聞いていた、
過去世の記憶があるからなのです。」
唐に入って沙門(シャーマン?!)となった空海が書き上げました。
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