はんにゃしんぎょうひけん
「般若心経秘鍵」に書かれた前世体験


般若心経秘鍵の最後にこの序文があります。


    こうにん                 たいえき
時に弘仁九年の春、天下 大疫す。

                      ひったん                  こんし     そしょう
ここに帝王、自ら黄金を筆端に染め、紺紙を爪掌に握って、

                                 たてまつ
般若心経一巻を書写し 奉りたもう。  

よ                                                  きょうし    むね
予、講読の選にのっとって、経旨の宗をつづる。

            ちがん                                              そしょう      やから   みち たたずむ
いまだけ結願のコトバを吐かざるに、 蘇生の族、途に佇む。

よ                            かくかく                    ぐしん        かいとく
夜 変じて、日光赫赫たり。これ愚身が戒徳にあらず。

きんりん    ぎょしんりき           しょい
金輪  御信力の 所為なり。

             じんじゃ     けい         ともがら                     じゅ  たてまつ
ただし、神舎に詣せん輩、この秘鍵を誦じ奉るべし。

            よ      じゅぶう                 むしろ                                              こ       じんもん
むかし、予、鷲峰 説法の筵にはべって、まのあたりに是の深文を聞き、


あにその義に達せざらんやまくのみ。

      にっとうしゃもん      それがし     じょうひょう
 入唐沙門  空海 ・上表

訳文:

西暦818年の春、疫病がはやり、多くの遺体が
都のはずれの山道に捨てられるほどになりました。

この状況を見て嵯峨天皇は、空海にお尋ねになりました。

「このところ、都では疫病が流行し困っている。
 空海殿なにか良い智慧はないものかな?」

そこで空海は 

「この世は、天・人・地一体でございます。
 人々の心が乱れると、天災が起こり、地震が起こるのでございます。
 すべては人々の心が起こしているのでございます。

 人々の心を治めるには、(人々の集合無意識の代表である)あなた様が
 般若心経をお書きになり、祈られることが最良かと存じます。」

と答えられました。

そこで天皇は紺色の巻紙を左手に爪でしっかりと握り、
すずりに用意した金箔を右手の筆先につけ、
サラサラと見事な筆使いで、お書きになられました。

そこで、空海は、お経を選んだ理由を説明するために、
般若心経秘鍵を書いて、お経の意味を解説いたしました。

そうしますと「お祈りがうまくいきますように」との、
結びの言葉(結願--けちがん)を言わないうちに、蘇生した人々が、
病気で捨てられていた道端で、立ち上がり始めました。
(ホラー映画を見ているようですね!!)

意識レベルが変わると、別次元の世界が現れるのです。
でもこれは、私・空海が戒を守り、徳を積んだためではなく、
「金輪・御信力(きんりん・ぎょしんりき)」のためなのです。

ですが神社や仏閣にお参りするかたがたは、ぜひ般若心経秘鍵をお唱えください。

「え、なぜこのお経の意味を知っているかですって?
 うん〜それは、前世の昔、インドの遺体・捨て場でもある霊鷲山(りょうじゅせん)で
 お釈迦様が説法をされているときに、筵(むしろ)を引いて般若心経の深い意味を聞いていた、
 過去世の記憶があるからなのです。」
   
唐に入って沙門(シャーマン?!)となった空海が書き上げました。


金輪

いわゆる仏頂尊の最勝最尊・一字金輪のこと。
真言は「ノウマク・サンマンダ・ボダナン・ボロン」
種字はボロン。

この一字は大日如来が三昧に入って説いた真言とも言われる。

一字金輪の印契(いんげい)は内縛して両大指をならべ、
両頭指を第二間接より折りつけ、両中指を立てつける。

金輪仏頂法

真言宗小野流の宝珠法のことを金輪仏頂法とも呼ぶ。

宝珠は釈尊の遺骨である舎利と同一視され、
架空の動物、龍や摩羯魚や鳳凰の持っているものであり、
これを得ると、すべての願いがかなえられると考えられ、
金輪仏頂法が修法された。
                   空海が悟りを開いたという御厨人窟