この世で彼岸へ渡る----得度

2006年4月15日・16日、友人のS・Tさんと共に高野山に行きました。

高野山には前日に到着し、弘法大師がまだ生きているといわれる奥の院まで
歩いて報告に行きました。

まだ寒さ厳しい標高900メートルの山は、世界遺産になったおかげで
大勢の外国人観光客が散策していました。

その日の夜、指導の僧が作務衣姿で現れ、
明日の作法を指導してくれました。

特に三礼は右足から立ち上がり、座るときは左足から座るということを
指導いただきました。

翌朝は証明人(参加者)の行者と共に、6時からの朝の勤行に参加しました。

勤行が終わり、朝食を済ませのんびりしていると、
お付きの僧が迎えに来ました。

いよいよ前行です。

受者は白衣のまま「オン・シャレイ・ソレイ・ソンデイ・ソワカ」と
准胝観音の真言を唱えますが、二名の僧がリードして読呪しているので
真言読呪も厳粛に響きます。

しばらくすると大阿闍梨がおいでになり、本堂で儀式は始まりました。

大阿闍梨が儀式を執り行っている姿は、
1200年前の弘法大師・空海の時代を髣髴とさせる厳粛なものでした。

そして受者は三礼をこなし、誓いの言葉を返事します。

大阿闍梨は、まず髪の毛を中・右・左と落とす仕草をします。
そして受者の頭頂の三ヶ所に散杖でエネルギーを入れていきます。

受者は本堂を離れ、付き添いの方が髪の毛を切ります。
形式的にはこれで僧侶になったのです。

本堂に戻り、大阿闍梨より袈裟をいただき、
お付きの僧に着せていただきます。

その後、僧の名を書いた得度の折紙をいただき
懐に差し込みます。

緊張の40分はあっという間に去りました。

その、僧衣姿のまま、観光客のいる伽藍を参拝しました。
中門・大門・金堂・御社・西塔・根本大塔・愛染堂・不動堂などを回り、
記念写真を撮りました。

高野山の建物が「まんだら」の配置になっているのです。

「借り物の衣装で歩いているみたいで、着心地が悪いですよ」と言いつつも
受者はまんざらでもない様子でした。


S・T(一天)さんのレポートも合わせてご覧下さい。

高野山得度の次第と感想