ヒア アフター

臨死体験

HEREAFTER=来世というテーマでクリント・イーストウッドが撮影する予告編を見て
上映を楽しみにしていた。

私は18歳のとき、丹沢の水無川で沢登をしていて、滝から落ちたが一命を取りとめた体験がある。

そのとき見た情景が5年後ぐらいに強く思い出されるようになり、
それ以降人生とは何かと考えるようになった。

そして立花隆さんの「臨死体験」という本に出会い、多くの人々が同じ体験をしていることに気づくことが出来た。
またNHKが放映した「チベット死者の書」で、仏教が同じ体験を語っていることを知った。

そこで15年前よりネパールで探求の旅を続けている。

「まんだらや密教研究所」を開くことで、臨死体験や超常現象体験者とお知り合いになれた。
その人々はこの世が「みんなの考えているようなこの世ではない」と思っているのだ。

私が探求した密教はあちらの世界のことを、たくさん語っているのだ。

あらすじ

パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・フランス)が、東南アジアで津波に飲み込まれ死にかける。
無事に帰国してからも、呼吸が停止したときに見た光景が忘れられず、仕事も手につかなくなる。

しばらく休暇をとることになったマリーは、自分が見たものは何かを突き止めようと、
臨死体験の出版を企画するようになる。

サンフランシスコに住み、かって霊能者として活躍していたジョージ(マット・デイモン)は、
人生を変えようと料理学校に通い始めた。

ここで知り合ったメラニーの父からのメッセージを伝えることで、彼女は彼の前を去ってしまう。
その後ディケンズの家を尋ねロンドンを訪れる。

ロンドンで母と双子の兄と暮らすマーカスは突然の交通事故で兄を亡くす。
母と引き離され里親に預けられたマーカスは、もう一度兄と話したいと霊能者を訪ね歩くが、本物はいない。
そしてマーカスはジョージのウェブサイトに出会う。

この寂しい三人がロンドンのブックフェアで出会い、すべては必然(予定されていたこと=宿命)であることに気付くのだ。


人と人との出会いには、深い因縁(来世からの宿命)にもとづいていると仏教では考えている。

この映画をキリスト教社会で撮ることは難しかったはずだ。
安易なニューエイジ系の映画ではなく仕上がっている。

死を思うことは、生きている意味を問うことである。

映画が語っているように、死は輝く世界(来世)への移行であるかもしれない。

そうだとしたら、この映画を見た方々の、死に対する恐怖が和らぐことが
クリント・イーストウッド監督の目的なのかもしれない。