ルンビニの旅・5
時間の輪=カーラ・チャクラ(時輪曼荼羅)


時間が止まっているルンビニで、ドイツ人の仏教徒が作ったチベット仏教寺院だけが
観るに値するものかもしれない。

捨身餌虎の物語やドーム上の天井に描かれた曼荼羅や庭に置かれた仏陀の物語が、
過去のシャカの時代にわれわれを誘う。

     

ネパールの動物たち


ネパールを歩いていると、人間よりも動物に生まれたほうが、気楽かもしれないと思えることがある。

ルンビニで見かけた白い牛は・・・釈迦の頃から同じように餌を食んでいるように思えた。

     

ルンビニの道路を歩いていると、白い毛の混じった猿が人間のほうを見ている。
スワヤンブナート寺院は、モンキーテンプルとも言われるほど猿が多く住んでいる。

     

スワヤンブナートの犬は暑いので寝転がっているだけで、夜になれば自由に徘徊し始める。
鳩は餌を撒かれて降りて来るのだが、鳩のためストゥーパは糞だらけ。

     

人々は彼らに干渉せず、生きとし生けるものとして輪廻の輪の中にいる生命を尊重しているのだ。

いつかは「人間」として・・・生まれてくるかもしれないのだから!!



ルンビニのガイドブックを現地で買った。

すると私のネパール語の先生:ウダヤ・ヴァジュラチャルヤ君(右)の翻訳になっていた。
私とネパールのつながりは、彼が日本に来て千葉大学で環境学を学んだことによって始まった。

左のプロカシュ・ラジバンダリ君は日本のTV局のディレクターを私に紹介し、
ドニパトロ(シンギング・ボウル)を日本に広めるきっかけを作ってくれた。

     

世界は、ご縁(相互依存)というネットワークで繋がっていて、
泥水の世界から立ち上がる蓮のようになっているのだ。

     



アショカ王は釈迦を賛美し、84000の記念の塔をインド中に作った。
ルンビニにも2200年前に作られたこの塔が残されている。

ウ・タント前国連事務総長のルンビニ訪問を機に、ルンビニ開発プロジェクトが出来たが、
それ以来40年・・ルンビニは政府関係者に食べられ続けている。

今回はそのプロジェクトの実体を眺め、いかにもずさんな計画であり、祈る人のほとんどいないこの地に、
多くの廃墟のような建造物が立っている様を見せらた。

大義名分・・・箱物行政・・・建前では立派なことを言い、
腹の底では利益のことばかり考えているネパールの官僚たち。

サンサーラ(穢土)のようなこの地に、理想の蓮の花(ニルバーナ=涅槃)は咲くのでしょうか?

心が世界を創っている・・・とはいえ・・・これも学びとして受け入れなければならない事実なのでしょう。


世界の人々が「平安」でありますように。


    

オン・サルバ・タターギャタ・ハンナ・マンナノウ・キャロミ
(一切の如来に帰依します)