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密教は、日本とチベットとネワール民族の間にしか残っていない。
ネワール民族とは釈迦族の末裔で、カトマンドゥの西南、パタン市に住んでいる人々だ。
ネパールは国教がヒンドゥー教だが、ネワール民族は仏教徒。
中心のお寺は、ゴールデン・テンプルと呼ばれ、金をふんだんに使った装飾がなされている。
友人のロク・チトラカール先生は、ゴールデンテンプルの壁画の修復も手がけている。

シャカ族のカーストの最上級は僧侶カースト「バジュラチャルヤ=金剛・阿闍梨」という氏名がついている。
彼らの中の選ばれた人が、今でもスワヤンブナート寺院で、加持祈祷を人々の前で行っている。
左手に金剛鈴を持ち、右手に金剛杵・・曼荼羅台の上で供物を降り注ぎ、神仏を招来している。
この儀式の有様を眺めながら、知的好奇心に駆られ・・高野山に通ったのです。
彼らの法具の使い方や、その意味を知りたくて・・50回にも及ぶネワール通いが続けられたのです。
法具からは「氣」が出ている。
これがわかると「気功」の「盛鶴延先生」の元に通い、密教の奥義が徐々に解けてきました。
密教は、バジュラ・ヤーナとも呼ばれる。
バジュラという道具で加持祈祷をするからだ。
バジュラはサンスクリット語。チベット語ではドルジェ。
日本語では金剛杵。英語ではサンダーボルト(雷)となる。
写真の独鈷(ポイントが一つのもの)は、宝石がちりばめられていて、高級すぎて私には買えないが
このような道具のエネルギーで加持祈祷をするのだ。

スワヤンブナート寺院には、1,5メートルほどの巨大なバジュラがストーパの前に
結界を張るように置かれている。
バジュラを使ってヒーリングをする人々の中に「ハルティマタ」というお母さんがいる。
ハリーティとは、日本では「カリテイ母」と呼ばれる鬼子母神の事を指す。

彼女たちは不思議な体験をきっかけにして、お寺で修行し、家に戻り加持祈祷をするのだ。
魔女・・と西洋では呼ばれてしまうだろう。
彼女たちの世界観が一般の人とは大きく違うのだ。
まんだらやは、このような人々の集うところになれたらいいなと思っています。
パタン市の一角、毎週火曜日と土曜日に祈りがあげられる。
米や酒の供物を捧げ、むせるような線香の煙で浄化され、灯火が聖なる場所を浄化する。
その後、聖座に座り数珠や貴金属が身につけられ、彼女に「鬼子母神」が降りて来る。
このときに右手に持って、エネルギーコントロールする道具が、
金剛杵の内の独鈷杵(プルパ)なのだ。
祈りと歌によるバジャンの後、人々は悩みや苦しみ、病気や相談事を打ち明ける。
報酬はお金だけでなく米や花などのこともあるようだ。
入り口をアウンの獅子に守られ、内庭の回廊式の建物がネワール仏教の特徴だ。
多くの象徴性が描かれていて、入り口の上部には曼荼羅が描かれている。

左手の小さな祠には、大黒天が祀られている。
内庭は一段低くなっていて革靴と革のベルトは着用禁止だ。
こじんまりとした回廊式の庭の中央は四角い祠があり、五智如来が東西の周辺を守っている。
その中間を五菩薩が守っている。
正面の位置には本尊が置かれ、前にはヴァジュラが結界を張るために置かれている。

正面の本尊の両脇にも・・かわいらしい獅子丸が置かれている。

石のレリーフには、赤いティカが塗られ、供養されていることがわかる。
観音菩薩の特徴は右手が長いこと。

観音菩薩の精神的親ともいえるのが、二階に描かれている阿弥陀如来だ。
五智如来の伝統によると、東は紺。南は黄色。西は赤。北は緑。中央は白の身体として描かれる。
東は阿シュク如来。南は宝生如来。西は阿弥陀如来。北は不空成就如来。中央は大日如来となる。
それぞれの意味は日本の真言密教と共通だ。
作者は、ロク・チェトラカール先生。
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