表層社会の崩壊

-------米軍のイラク・ハディーサ市民虐殺

事件は今年3月、米誌タイムが報じ、スキャンダル化。
国防総省の内部調査を超え、米上院軍事委員会が近く公聴会を開く予定で、
十一月の中間選挙を前にブッシュ政権のアキレス腱となりつつある。

事件は昨年11月19日早朝、スンニ派抵抗勢力の強い首都北西約240キロのハディーサで起きた。
米海兵隊第一海兵師団のキロ中隊が四台の軍用車でパトロール中、
最後尾の車両が路肩爆弾で攻撃され、一人の兵士が死亡した。

逆上した部隊は近隣の三軒の民家に押し入り、76歳の老人、4歳の男児、1歳の女児、
車椅子の男性を含む住民を殺害。
さらに通りかかったタクシーの運転手と客を射殺し、米軍発表で計24人が死亡した。

------中略------         

反戦派陣営は事件をベトナム戦争当時の、ソンミ村事件の再現として、政権への非難を強めている。
ソンミ事件は1968年3月南ベトナムで米歩兵師団が非武装の住民、504人を虐殺。
虚偽の報告が報道で暴かれた。
軍事法廷では中尉一人に終身刑が言い渡されたが3年後には仮釈放された。

------中略------   

息子をイラク戦争で失い「反戦の母」として有名なシンディ・シーハンさんは
「戦争は人間性を狂わせる.価値基準など戦争にはない。」と大統領を強く批判。

米誌ニューズ・ウィークではすでに帰国した「キロ中隊」の一員の妻の
「夫を含め、中隊の人たちは酒と薬におぼれている。彼らは壊れている。」という証言を掲載した。

左派ネイション誌は「必要なのはハディーサで何がおきたという調査ではなく、
今回の事件の前にどれだけこうした事件が無視され、隠されてきたかという調査です。」と訴えています。

「米軍のイラク・ハディーサ市民虐殺」   
 2006年6月8日  東京新聞掲載を抜粋       

  子供は親の背中を見て育つ

さて、教育基本法を改正するかしないかで、先の国会でもいろいろな議論があった。
「愛国心」についても、これを法律に書き込めとの意見が出た。

しかし、「愛国心」を法律でどう扱うのかという前に、
そもそも私たちの国は子供たちに「国を愛しなさい」と言えるような
行いをしているかどうかが問われなければならない。

半世紀前、国の募集に応じてドミニカ共和国に渡り、
そこで期待に反して過酷な生活を強いられた移住者たち。
「祖国に裏切られた」との思いを抱くのも当然だろう。

危険性を認識しながら、フィブリノゲン製剤の使用を規制しなかった国。
一体患者は誰を信じて治療を受ければいいのだろう。

国民が国に税金を払う一番の理由は、自分の生命や財産を国に守ってもらうためだ。 
こんな国の対応を見て、納税者はこの国に喜んで税金を払うだろうか。

役所の情報公開や説明責任が厳しく指摘されるようになって、もうずいぶん経つが、
いまだに官製談合や無駄遣いを繰り返す役人たち。

私は財政再建のため増税はやむを得ないと思うが、
これでは納税者の理解はとても得られない。

村上ファンド関連での日銀総裁の対応も、通貨の番人としてふさわしいものだろうか。。

「愛国心」といわれても、「そんな大人たちに言われたくないよ」という
若者たちのつぶやきが聞こえるのは私だけだろうか。

(村尾信尚//関西学院大学教授 東京新聞6月26日コラム)

バランス

   世界の均衡が崩れつつある
人々は せわしなく 動き回っているが 目的はなく
その眼に 映っているものは
夢か 死か どこか 別の世界だった。

人間の頭が変になっている。

災いの源を 探る旅に出た、大賢人ゲドは
心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンに会う。

少年は 影に追われていた。

影におびえる アレンの前に
顔に火傷の疵の残る 少女テルーがあらわれる。

命を大切にしない奴なんか、大嫌いだ!!
            

ジブリ作品 宮崎吾朗監督 「ゲド戦記」より

表層世界(マトリックス)が壊れかかってきている。
'06年6月23日の東京新聞から記事を拾って考えてみた。
日銀:福井総裁問題
先日、日銀の福井総裁が国会において、村上ファンドについて、
私は「ずぶの素人」だから知らないと答弁した。
 
勘弁してくれよ・・・。
ゼロ金利を長年維持して国民を苦しめている理由はなぜなんだ?
(本来なら国民が受け取るべき金利を、不良債権処理に困っている銀行が受け取る構造ができている。)

日銀の総裁が『投資目的でなく』?1000万円を村上ファンドに預けた。
そして6年後の利益は1473万円。
この配当金を手にしていて、自分は「ずぶの素人」だと発言する。

大手銀行員は
「マーケットの人間は、総裁の誠実な人柄を信じてついてきたのに、裏切られた感じ。」
と発言する。

国民に低金利を求める一方で、日銀総裁が一部の人しか投資できないファンドで
濡れ手に粟に近い荒稼ぎをしていた。

村上ファンドの後ろにはオリックスの宮内義彦会長の存在があり、
野党側が参考人招致をしているが、この事件もうやむやになってしまうのだろうか?

三井住友海上・保険金不払い

医療保険で45,000件、28億円の不払いがあったという。
今年5月の損保ジャパンに対する処分や、
昨年10月の明治安田生命に対する処分があったばかりだ。

そもそも保険金の支払いは保険会社の中核業務だ。
経営姿勢が端的に反映される。

企業収益向上は経営者の責務だが、契約者を欺くような営業姿勢は変えなければならない。
顧客無視の営業至上主義は改まるのだろうか?

高松塚壁画・損傷

高松塚壁画は2002年1月に壁の損傷を隠していた他、9箇所で担当者が勝手に補修を行っていた。
また、カビ対策が不十分なまま土留め工事をし、石室内にカビを大量発生させた。

文化庁の高松塚古墳壁画恒久保存・対策検討会は石室解体を決定したとき、
無責任な管理についての情報は提出されなかった。

同委員会は文化庁の息のかかった人が大半で、
損傷隠しや勝手な補修に関与した文化財研究所のメンバーも含まれ、
解体の結論を導いた疑いが強い。

奈良の医師宅・3人死亡火災

前妻の長男(16歳)による放火による殺人事件だった。
両親が医者の家庭で、『医者になる』重圧に負けた事件だった。

子供の世界は「親の言葉と、自分だけ」の世界だ。
医者になる・・・勉強をしなければ・・・それ以外に世界はない。

世界とはその人の心の投影だ。

そして親の言葉は、親の世界観の投影だ。

多くの日本人は宗教的(スピリチュアルな)要素を持っていないのかもしれない?
なぜここに生まれたのか、疑問にも思わないのだろう。

現象の中に学びを求めることが出来ないようだ。
そのようにして時間が過ぎ・・・・突然 表層世界が崩壊していく。

沈没船から逃げ出すネズミたちには、その予兆が見えている。
その予兆がこれからもっと現れるだろう。

現在の社会の価値観を構成している、エスタブリッシュメント(マトリックスの権力者)たちの
異常な行動が相次いでいるのだ。
そして未来を創るはずの子供たちからも!!

これはパラダイムシフト(価値観の転換)の前兆に違いない。



テルーの唄(ゲド戦記・主題歌)

闇せまる 雲の上
いつも一羽で 飛んでいる

鷹はきっと 悲しかろ

音もとだえた 風の中
空をつかんだ その翼
休めることも 出来なくて

心を 何に喩えよう
鷹のような この心

心を 何に喩えよう
空を舞うよな 悲しさを


雨のそぼ降る 岩陰に
いつも小さく 咲いている

花はきっと せつなかろ

色もかすんだ 雨の中
薄桃色の 花びらを
めでてくれる 手もなくて

心を 何に喩えよう
花のような この心

心を 何に喩えよう
雨に打たれる 切なさを


人影絶えた 野の道を
私と 共に歩んでる

あなたもきっと 寂しかろ

虫のささやく 草原(くさはら)を
共に 道行く人だけど
絶えて 物言うこともなく

心を 何に喩えよう
ひとり道行く この心

心を 何に喩えよう
ひとりぼっちの 寂しさを