理趣経・読経会
第1金曜日
19:00~21:00

参加費:¥3,000

ワークの様子はこちらで!

理趣経の教え


   びるしゃな           きえ
かの毘廬遮那に、われ帰依す

     みち
仏の理趣にケガレなし。


生まれ 生まれて われ会うは

                か
たぐいまれなる 彼の教え


 よよ
世々に唱えて 忘れまじ

だいし
大師の光  いや増さん


本尊、諸仏、みそなわす

せんぼう
先亡の霊も さとりあり


経題


その名 正しく 唱うれば

 たいらく    こんごう   ふくう
「大楽 ・ 金剛 ・ 不空にして 仏の境地を示す経」


また別の名を言うときは、「真実・智慧の極意の経」


たいこう    ぜんじ
大興 ・ 善寺の翻訳僧

だいこうち   ふくう   しる
大広智 ・不空 ・記したり


序章


かくのごとくに われ 聞けり

      せそん
あるとき 世尊は 一切の

ほとけの 持てる 金剛の

ふえ       きょう   つ
不壊なる 境に 到きたもう


かくて 世尊は 世のすべて

ほとけの 持てる 最上の

智慧と 心を 持ちたもう。


ほとけの すべての 行いは、

ひとしき 愛に 基づきて

種々、さまざまに 広がりぬ。


かくて 世尊は 余すなく、

すべての ひとの 世における、

あまたの 願い 満ちたらし、

さんぜ
三世(過去・現在・未来)、すべての 時にあり

しん  く  い
身・口・意 すべての 行いに、

とど
止まりたもう かたもなし。


せそん     みな
世尊の 御名は このゆえに

「あまねく すべて 照らすもの」

「大日如来」と 呼びまつる。

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第一章

                   きよら
そのみ教えは「ものみな並べて清浄」という。


1、(男女の道にも たとうベき)
  たえ
  妙適にも よろしき 心地こそ、

  清き 菩薩の 境地なり。

2、(止まらぬこと)矢のごとき、

  欲の 働く 心地こそ、

  清き 菩薩の 境地なり。

3、(男女互いの)ふれあいも、

  清き 菩薩の 境地なり。

4、(男女互いに 抱き合い)

       つな
  離さず 縛がん その心、

  清き 菩薩の 境地なり。

5、(男女 抱きて満足し)

  すべてに自由、すべてに主、

  天にも昇らん その心地、

  これまた 菩薩の 境地なり。

6、(欲心もって 異性を)見

  これまた 菩薩の 境地なり。

7、(男女 互いに交わりて)

  よろし
  適悦き 心地 味わうも、

  清き 菩薩の 境地なり。

8、(男女の)愛も それもまた

  清き 菩薩の 境地なり。

9、(人の心に 浮かび来る)

  自慢の心 それもまた

  清き 菩薩の 境地なり。

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われら 今なお ここに問う。

         きよら
欲、何ゆえに 清浄なる。

                  の
ほとけ われらに 宣りたもう。

人の いだける 欲もまた、

世にある ものは すべて皆、

   もと            きよら
その本性 なべて 清浄なり。


かくて、ひとびと聞けよかし、

      まなこ
智慧の眼を 見開きて、

世にある すべてを 眺むれば、

智慧の 境地に 到り着き、

               きよ
われ、人、ともに浄まらん。

こんごうしゅぼさつ
金剛手菩薩、 聞けよかし、

               きよ
すべてのものの浄らなる、

はんにゃ
般若の教え 耳にせば、

さわ
障りすべては 消え去りて、

     にわ     い
光の道場に 入りぬらん。


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百字の偈


ぼさつ    すぐ     ちえ
菩薩は 勝れし 恵をもち、

        しょうじ
なべて 生死の 尽くるまで

つね   しゅじょう
恒に 衆生の 利をはかり、

          おもむ
たえて 涅槃に 趣かず。

                 さが
世にあるもの(方便)も、その性(般若)も、

智慧の およばぬものはなし。

もののすがた(有)も、そのもの(法)も、

            きよし
一切のものは、みな清浄。


欲が世間をととのえて、

  きよ
よく浄らかになすゆえに、

すぐれしもの      あく
有頂天も また悪も、

みな ことごとく うちなびく。


はちす
蓮 は泥に 咲きいでて、

          けが
花は よごれに 染されず。

すべての欲も また同じ。

そのままにして 人を利す。


        きよら
大なる欲は 清浄なり。

    らく
大なる楽に 富みさかう。

このよ
三界の自由 身につきて、

堅く ゆるがぬ 利を得たり。



真言宗の寺院で日々読経されている重要経典が、ここにあげた「理趣経」です。

煩悩をどう扱うかがすべての宗教で最も重要なテーマとなりますが、

密教では人間の欲望を含んだこの現実世界を、宇宙生命につながるものとして肯定しています。


ここにあげた理趣経(東京美術発行 1553円)は、

声を出して唱えるように七五調の韻文で書かれた金岡秀友先生の名訳です。

ここにあげたのは抜粋した一部ですが、ぜひ声を出してお読みください。