写真をご覧ください。
虎の皮のパンツをはいた異様な存在が、輪をかじっています。
彼は「ヤマ」
日本では閻魔大王で知られている存在です。
この化け物のかじっている世界が、いま私たちが生きている世界、
サンサーラ(穢土=忌み嫌う世界)なのです。
何しろ、閻魔大王が造った世界なのですから不完全に出来ているのです。
キリスト教・グノーシス派でも「デミウルゴス」という不完全なものがこの世を造ったと考えています。
この世を離れない限り、心の平安(涅槃)は訪れないのです。
中央にいる動物は、ニワトリ・ヘビ・ブタです。
餌を庭にばら撒くと、ニワトリは餌を限りなくついばんでいます。
だから、貪欲の象徴です。
ヘビは怒りの象徴です。
ブタは愚かさ(無明)の象徴です。
そのシンボルを囲んでいる輪の右側が、地獄に落ちる人々です。
左側は、この輪から抜け、解脱の道を歩む人々が描かれています。
絵の左側にある虹に乗って浄土へ向かっています。
本当の平和は、自分を取り巻く環境が条件よくなることではなく、
自分の心が平和になることだけなのです。
それを涅槃寂静(意識が感覚器官から離れた状態こそ、真の平安が訪れる)と呼び
解脱と言われます。
ところが多くの日本の人々は、解脱を求めず、
またこの世に再生して、いまより一層のお金持ちとして、
また支配者としての体験をしたいと思っている方が多いと思います。
でもそれも苦しい人生になると、仏教では考えています。
何しろこの世は閻魔大王の造った世界なのですから。
上下、六つに分かれている世界が、六道です。
下の三つが、地獄、餓鬼、畜生の世界です。
上の三つが、人間、阿修羅、天の世界です。
阿修羅と天は、敷地に生えている果物の所有を巡って、弓を引いて戦争しています。
彼らのような超能力者になっても、争いは尽きないのです。
解脱をし、この世界から離れないと永遠の平安は訪れないのです。
一番外側の輪には、あなたをこの世に縛っている十二因縁が描かれています。
それは、無明(Ignorance)・行(Compositional Action and Karma)・
識(Consciousness)・名色(Name and Form)・六処(Six sense Spheres) ・
触(Contact)・受(Feeling)・愛(Craving)・取(Grasping)・有(Existence)・
生(Birth)・老死(Again and Death)の12です。
怖いですね〜。
まず現世の価値観を否定すること。
これが解脱への第一歩です。
そのように考えることによって、狭き門、生死の扉を乗り越えることが出来るのです。
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